吉原のソープ嬢に恋をした男の思い

吉原のソープ嬢に恋をした男の思い

聖地吉原。
とあるソープで出会った女の子のことを好きになってしまった。
彼女に対する想い、自分勝手な様々な思いをつづる。

Amebaでブログを始めよう!
ナツミの店に到着。

記念のつもりで作ってもらったメンバーズカードだったが、翌日にはポイントが加わった。


しかし、せっかくソープに来たものの、あまり気乗りしていない。


それは、風俗でさっぱりしたい、だとか、ナツミにすごく会いたい、という感情よりも、ナツミに自分だけを見てほしいというか、独占したい願望が大半を占めていたからだと思う。

なんとなく、無理なこととわかっていながら、惰性で来たというか、よくわからない。



こんな中途半端な気持ちでいると、受付の愛想ない対応ごときでテンションを落とす。


金を払ったり、女の子の写真が大量に貼られているのを見ると、ここはソープなのだと現実に引き戻される。



ナツミがソープで働いでいるから、私はナツミに会うことができる。

ソープでしか会えないからソープに来た。それはうれしい。

しかし、ソープに来ると、ナツミはソープ嬢。私たちは仕事上のつながり。あの笑顔は営業なのだと、考えなくとも理解できてしまい、また複雑な気分になる



モヤモヤしたまま待合室へ案内された。

昨日はガラガラだった待合室。だが今日は何人もの人がそこにいた。


待合室にいた人たちを見て、私は驚愕した。ビビった。

とにかくガラの悪い連中がそろいもそろっていた。

ガムをくちゃくちゃかみながら、足を大きく広げてドカンと座り、ハンドポケットである。

一言でいえば、どこかの組の若い衆である。

そして、
「お疲れ様っす、いまっすか?今はソープで遊んでました」
みたいなことを電話で話し始めた。



私が真っ先に考えたこと。それは、ナツミはこのような客の接客もするということである。

それを考えたとき、足が震えて倒れれそうな感覚になったのを覚えている。

自分の娘が荒くれ者に無理やり襲われる、かのような強い衝撃を受けた。

「ソープで遊んでいた」、この言葉もどこか許せない気分だった。



自分勝手な考えではあることは承知している。

彼らが悪い客で自分は良い客であるかなどわからない。

彼らガラは悪くても、女の子にとっては馴染みの太い客かもしれない。

遊びだろうが、真剣だろうがどっちでもいい。彼女たちは仕事をするまでなのだろう。


ナツミの仕事、というものを始めて真面目に考えた瞬間だった。


とにかく、あたまの中が混乱していた。

自分の好きな人が、違う男にも抱かれているという事実を突き付けられたからだ。

わかっていたようで、まったくわかっていなかった。


そうこうしているうちに案内されることになった。ガラの悪い方たちとはお別れ。



ナツミとの再会である。

昨日と同じ場所にナツミは立っていて、少し笑顔だったような気がする。

昨日と同じように私の手を取り、部屋へ案内された。昨日とは違う部屋だった。


部屋に入ったものの、やはり先ほどのガラの悪い衝撃が頭の中から抜けきらず、混乱状態が続いていた。

そんなことを考えながらナツミを見つめると、ナツミがとても強い人間に見えた。背中がやたらとデカく見えた。

自分はちっさい人間だと情けなくなった。