ツナグ・・・人生の秋 | 韓流顔に恋してる

韓流顔に恋してる

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高倉健さんの「あなた」を観に行った時の予告で、母が是非見たいと言うので、約束を果たして来ました。

見るまでは、亡き父を思い出しながら見るつもりだったのですが、死んだ人の現れ方が、ちょっと予想と違って何の制約もなく(例えば触れようと思ってもすり抜けるとか)生きてる側の思い詰め方に肩透かしするような明るさがあって違和感を覚えた。

良かったのは、樹木希林と松坂桃李の暮らしぶりが素敵だった。
ほんだしのCMかと思うような、いい素材を使った湯気の上がる食卓は魅力的だった。


代々続いてる「ツナグ」の秘密もオドロオドロしくなくて軽い簡単なものに感じてしまった。
死者との再会を果たさせてくれる
「ツナグ」の存在が必要かどうかといえば、あってもいいんじゃないでしょうか。

樹木希林が、折々に自分に言い聞かせるように呟く詩が素敵だった。

最上のわざ


この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のためんに役だたずとも、
親切で柔和であること。

老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、
真にえらい仕事。

こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。

すべてをなし終えたら、
臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。

ヘルマン・ホルベルスの「人生の秋より」




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