お母ちゃんは、顔をハンドルに突っ込み、口の斜め下にもう1つ口がある様に開いてしまった。足は片足が複雑骨折。もう片足は抜けていた。(骨がね)
他にもいっぱいキズがあった。
車はほとんどペチャンコ。
白い軽自動車だったんだけど、黒い固まりになったみたいだった。
ユルいカーブの道で、スピードを出して膨らんで来た車に正面衝突された。相手は彼女を乗せた20才の男の人。
彼女もお母ちゃんと同じ病院に運ばれ、彼はたいしたケガをしなかったらしい。彼は彼女のお見舞いには来ていたらしいが、お母ちゃんのお見舞いに来ることはなかった。彼の父親が来たらしい。
その辺の話は子供の私にはわからなかった。
お母ちゃんは20日間意識がなかった。
その間は、いつ死んでしまうかと、おばあちゃんはずっと付き添っていた。
意識が戻っても、しばらくはもうろうとしていたので、会話がちゃんと出来ない時もあった。
おじさんに買ってもらったガムは、車で一個食べただけで、机のカギがかかる引き出しの奥にしまった。
一人で食べていいんだよ。
って言われたから、分けちゃダメかなっておもっちゃったのと、なんか大事な物になっちゃって、いつからか御守りのようになってしまった。
時々見ながら、20才位まで持っていた😅
一個食べてあるガムを見て、ちょっと安心する。そんな感じだった。
手放したのはなんでかな?
たぶん、食べ物だから、限界を感じたのかもしれないが、手放した頃には信用できる友達が増えて、必要なくなったからかもしれない。
でも、ずっとあったなーあのガム…
そんな中、消しゴムがなくなってしまった。買って欲しいと言えないで、とても困ってしまった。
おばさんにでもおじいちゃんにでも言えば買ってくれただろうけど、言えなかった。いとこにも相談出来ず、仕方なく落とし物箱にずーっとある、一番汚い消しゴムを申し訳ないと思いながら使わせてもらう事にした。
その話をお見舞いに行った時にお母ちゃんに話した。
笑いながら困っちゃったんだよ~😆って笑い話のつもりで話したのに、お母ちゃんは泣いた。
おばさんに、そうゆう時の為にお金預けてあるから、遠慮しないで言っていいんだよ。
と、私を抱き締めて泣いていた。
私は笑ってくれると思っていたので、大人って難しいな~って感じてた。
お母ちゃんは3か月入院していた。
それで済んだのは奇跡だと言われていた。