3年生、家を建てて、おじいちゃんが泊まらなくなってから、夜中にトイレに起きたりするとお母ちゃんが居なかった。
トイレに行けばいいだろうと今なら思うけど、トイレが怖くて一人で行けないお年頃だったのだろう、泣きながらおじいちゃんちに自転車で行き、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋の前で泣いていた。
気付いたおばあちゃんに、トイレに行きたいと泣きながら伝え、連れていってもらって、一緒に寝かしてもらった。
朝早く、母が迎えに来た。
眠い目を擦って家まで連れていかれ、二度寝した。
意味がわからなかったが、普通に学校に行った。
そんな事が何度かあり、ある時は、泊まりの講習会だと、おじいちゃんちに預けられた。
それも何度も何度も。
もしかすると、週に二、三回預けられていたかもしれない。
私は夜一人で起きてしまう恐怖より、おじいちゃんちに預けてもらった方が良かったから、それが普通になって来ていた。
お母ちゃんは出掛けた先から、時々電話をかけてきた。
おばさんが出て、私に代わる。
良い子にしてなさいよ。
そんな感じ。
そんな事が続いて何度目かの電話の時、おばさんは私とお母ちゃんの会話を聞こうと近くに居て見ていた。
電話を切った私におばさんは、
いったい誰とどこに居て、何してるんだろうね。
と言った。
え??
講習会じゃないの?知らないのは私だけ?
まだお母ちゃんの言ってた事を信じていた私は、きっと顔に出るくらいビックリしたんだと思う。
悟ったいとこのお姉ちゃんが、
講習会だって言ったんだから、講習会だよ!
と言ってくれた。その声でハッとした。
おばさんは黙って隣の部屋に言ってしまった。
その日から、何か見方が変わってしまった。
何かあるんだ、とゆう疑いの目。
素直になれなくなって来たのはその頃からな気がする。
怖くて仕方なかった。
また、私の居場所がなくなった感じがした。
ただ、いとこのお姉ちゃんが強い味方になってくれるようになっていた。
事情も薄々わかって、私を守ってくれた。
かなり、救いだった。
そして、お母ちゃんはだんだんと大胆になっていく。
おじちゃんを家に連れてくる様になって行った。
子供の私にはよくわかんなかったけど、ある時期は3人のおじちゃんが来ていた。
車屋のおじちゃんとは、旅行に行った。
なぜ私を連れていったのか…
ぬいぐるみを買ってもらったけど、何かイヤな感じがしてホテルに着く頃には大泣きして帰りたいと言っていた。帰れる訳もなく、なだめられ寝かされた。
次の日、昼間誰もいないプールに一人で行かされた。しばらく迎えに来てもらえなかった。ショーの為に来ていた外国人のお姉さん達に遊んでもらったのを覚えている。
お医者さんのおじさんはたまに家に来た。
開業医だったんだが、たまに営業時間が終わってから連れていかれた。
一人で待合室に待たされる事が何回かあったけど、ある日、おじさんがお母ちゃんにバックハグして私に、
お母ちゃん返さないかなー。
って言ってきた。妙に冷めた私は、
どうぞ!一人で帰ります。
と言ったら、二人でけらけら笑って、
どうやって?
と聞いたから、
運転してく!
と言ったら、またけらけら笑われた。
ホントにホントに悔しかった。
その辺りには、お母ちゃんを好きとゆう感情はなくなっていた。
そしてもう一人のおじちゃんは、レストランをやっていたおじちゃん。
このおじちゃんが一番来ていた。
うちでご飯を食べお風呂に入り、まるでうちの人のように。私も一番懐いていたと思う。たまには一緒にお風呂に入ったり買い物に行ったりして居たから。
でも友達だと思っていたからかもしれない。
どこかでお母ちゃんを信じていたのかもしれない。
私を一番に思ってくれていると思いたかったのかもしれない。