ずいぶん前ですが、『ピタゴラ装置』DVDも買ってしまいました。
ピタゴラ装置DVDブック〈1〉/著者不明

¥価格不明
Amazon.co.jp
それはさておき、今日の『ピタゴラスイッチ』では「らせんでうまくいく」という5分ほどの短いコーナーがありました。
ネジや地面に穴を掘るドリルの説明の他、二重らせん構造を持つ不思議な建物(会津さざえ堂)を紹介。
(この不思議な江戸時代の建物もインパクト十分でしたが。)

それ以外にさらっと紹介されたのが、ホッケの話。
ホッケと言えば、居酒屋定番メニューの魚です。脂がのって、あまり魚が好きでない私が珍しく好きな魚のひとつです。昔は家庭で食べることは少なかったのではないかと思いますが、最近はスーパーでも売っているようで、うちの家でもしばしば出てきます。

そのホッケが、らせんとどんな関係が?
「たくさんのホッケの群れがぐるぐる柱のような形でらせん状に泳ぐことで渦を作り出します。これによって海面近くのプランクトンを海の中に引き込んで、下の方のホッケもプランクトンを食べられるんです。」
…ってなことを、さらっと簡単に説明していました。
ええっー?
そんなことをホッケがやる?
仲間が協力して水の流れを作り出すなどということは、他のどんな動物であれ、聞いたことがないように思います。これはスゴイことなのではないでしょうか?
これ、元々は『ワンダーワンダー』というNHKの別の番組で報告されたことのようです。

動画がこちらにありました。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_wonder_20090905_0298
さらに調べると、この番組で、そんな「ホッケ柱」を作る一見複雑に見えるホッケの動きは、実はいくつかの簡単な数個のルールでシミュレーションできることも番組で紹介されていたようです。
http://ddaisuke.seesaa.net/article/127404210.html
(引用開始)
番組ではさらに,個々のホッケはどういうつもりでこのような
ホッケ柱をつくっているのかという点でも調べ,
有名なボイズ(※)のルール(①同じ方向へ進む
②互いにぶつからない ③群れの中心を目指す)に
④エサに向かう ⑤食べたら下に沈んでいく
の2つを追加したルールで個々の魚を動かすと
コンピュータシミュレーションでホッケ柱を再現できたそうです。
(引用終わり)
※ボイド(Boids)は、アメリカのアニメーション・プログラマ、クレイグ・レイノルズが考案・作製した人工生命シミュレーションプログラム。
これを自分でやってみた人がいたようです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10573289
これまた面白い!
このような技術は、CGアニメーションに使用されているようです。
こんどホッケを食べるとき、こんな科学を思い出しながら食べてみるのも一興かと。
(美味しくなくなるか?:笑)