観た映画は、アニメ『もののけ島のナキ』です。3D版で観ました。
原作は『泣いた赤おに』
色んな人が絵を描いた絵本がありますが、うちにあるのはこれ。
ないたあかおに (ひろすけ絵本 2)/浜田 廣介

¥1,050
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この絵本、読み聞かせしても、涙腺が弱いのでうるうるきてしまいます。
これは息子の前でヤバいかも…。
しかし、私は息子に言われるまでこの映画の存在を全く知りませんでした。
結局、前知識もあまりないままに、映画を観ました。
結果…、やられました。笑いあり、涙ありのとてもいい映画でした。
結末は知っているのに、やっぱりウルウル。
以下、ネタばれあり。注意です。
物語は原作からは、かなり膨らまされています。
もののけ島に迷い込んだ赤ん坊(コタケ)を、赤鬼(ナキ)が友人の青鬼(グンジョー)の助けを借りながらしばらく世話をするものの、元の人間の村に送り返そうとします。
…あれ?これは、どこかで聞いたような話。『モンスターズ・インク』にそっくりですね。
そしてナキの周りには、それぞれ個性的なもののけ(モンスター)たち。うーん、ここまで似たストーリーとキャラクターにしなくてもよかったのに、そこだけがちょっと残念。
コタケの可愛さはブーを超えていると思いますが。
とは言え、その後は『泣いた赤おに』のストーリーになっていきます。
青鬼の素晴らしい友情に、知っているくせに(知っているからこそ?)ウルウル。
監督は『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎貴氏。お涙頂戴の演出はお手の物ですね。はい、私はそういう単純な手法に弱いです。
ゴーヤのお化け(ゴーヤン)や雇われ用心棒など、ギャグもしっかり利いています。
映像の3Dはきれいで、素早い動きも背景も全く申し分なく、肌・岩・木・布などの質感もしっかり描き分けられていました。グンジョーが凶悪な化け物になって人間を襲うシーンはかなりの迫力。この映画で最も大事な涙も、かなり派手にデフォルメされながら綺麗に表現されています。
日本のフルCGアニメ映画でもここまで表現できるようになったのだと驚きです。
ギャグ的な動きの一部をスローモーションにする、という手法が多用されていますが、これは日本のアニメらしいですね。(例えば予告編の最後みたいに)
主人公のナキの声を演じたのは香取慎吾。かなりのダミ声で全く違和感がなく、これが香取慎吾とはわからないほどでした。
(この間観た実写版『宇宙戦艦ヤマト』では、主人公が古代進というより木村拓哉だったのと大違い(笑)。)
エンディングの外国の曲もいいな、と思っていましたが、調べたらMISIAだったのですね。
有楽町のTOHOシネマズ日劇、お客の入りはあまりよくありませんでした。
もっと人気が出てもいいのに、と思います。上映している映画館・回数も少ないようですね。
大人も子供も笑って泣いて楽しめる、いい映画だと思います。
お薦めです。