福島第一原発 放射性キセノン検出 その危険性は? | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発で、半減期の短い放射性キセノンが検出されたとの気になる報道がありました。


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111103k0000m040089000c.html

(引用開始)
 東京電力福島第1原発2号機の原子炉格納容器内で、核分裂によって生じる放射性のキセノン133やキセノン135とみられる気体がごく微量検出された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、検出されたのはキセノン133と135だったと発表した。東電も同日、気体を再度測定した結果、同濃度のキセノンとみられる気体を検出したと発表。保安院は「核分裂反応が起き、キセノンが発生した可能性は高い」と話している。
(引用終わり)

同じ記事に、東電および保安院の見解があります。

(引用開始)
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「(1日午後に採取した)同じ気体から2回検出されたので核分裂が起きた可能性は高い。ただ、核分裂が起きていたとしても小さいレベルで、大量のエネルギーを出している状況ではないので問題はない」と説明。圧力容器の温度や圧力のデータに大きな変化はなく、核分裂が繰り返し起こる臨界が続いた可能性を否定した。
(引用終わり)

しかし、東電が安全という見解など、誰も信じられなくなっているものと思います。


では、反原発派はどう言っているのでしょう?
京都大学の小出裕章助教の見解がありました。

http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/153.html

(引用開始)

(小出氏)今回は、ひょっとすると原子炉の中でウランの核分裂反応が再び起きているという可能性は、あると思います。
ただし、それがすぐに爆発ということに結びつきません。

かといって、放っておいていいんですか?

(小出氏)もちろんいけません。
そのために、東電はポロンを注入したと言っているわけですけれども、それがどこまで効果を持つかということに関しては、私はよくわかりません。

ホウ酸を水にといたものですね?ホウ酸水を注入して、爆発を防いでるわけですね?

(小出氏)爆発というか核分裂の連鎖反応を停止させようとしているのですね。もちろん、そうしなければいけませんけれども、それがどこまで効果を持つかは、私にはよくわかりません。

(近藤氏)先生、この事態をさらにこれが事実として、さらに最悪の事態になるということは、どういうことが想定できるんですか?

(小出氏)再臨界ということが起きている可能性があるだろうと、そういう話に今なっているのですが、それが起きたからといって、原子炉が爆発するというようなことには、多分ならないと私は思います。

(近藤氏)「多分」というのはどういう意味ですか?<苦笑>

(小出氏)はい。えー、核分裂反応がどういうスピードで生じるかということがあって、猛烈なスピードで生じれば、例えば原爆になってしまうわけですね。
ある程度コントロールできるような状況で進めることができれば、原子力発電という形でエネルギーを取り出すことができるわけですし、今回は全く予期しないような形で、核分裂の連鎖反応が起きているわけですから、そういう条件というのは、長く続かないと私は思います。

(近藤氏)そうすると、非常に局地的に偶然性ということですか?

(小出氏)はい。今日、日本で使っている原発の原子炉というのは、もともと米国が作って、日本に貸し出したというか、渡して金儲けに使ったわけですけど、その形の原子炉というのは、原子炉の形が残っているときに、一番核分裂の連鎖反応がしやすい、そういう設計になっています。
ですから、原子炉の形が崩れるとか、原子炉が溶けてしまうとかいうことになると、核分裂の連鎖反応はますますし難くなる方向になるという、基本的な性質を持っています。

(近藤氏)そうですか。
そして、多分原子炉がもう崩れているだろうと小出先生はお思いになるから、核分裂反応は続かないで・・・

(小出氏)あの、連鎖反応が新たに起こるということ自身、私にはちょっと想像ができないくらいのことなのであって、仮にその連鎖反応が起きるような、非常に特殊な条件があるかもしれないと思いますので、出来てるのも知れないと思います。
ただし、そういう特殊な条件は、核分裂の連鎖反応が始まると熱が出てきますので、すぐにその条件が壊れてしまいます。そうすると連鎖反応は止まります。
止まってしまうと、またその元の条件に戻るかもしれないので、また連鎖反応が始まるかもしれません。
でも、まぁせいぜいその程度のことなのであって、ただちに爆発に結びつくということは、多分ないと、少なくとも私の知識で言えば、無いと思います。

(引用終わり)

反原発派の小出先生が「爆発は起きることはないだろう」とおっしゃっているので、多分危険なことはないのでしょう。

しかし小出先生も歯切れが悪いですね。今頃キセノン133と135が検出されたというのは、そのくらい訳がわからないことのようです。

私のような素人が頭をひねっても、何の意味もないということだけは分かりました。

とにかく、東電および小出先生が言うように、何事も起きないことを願うしかありません。