福島第一原発 東電社員が被曝 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発で残念な事故が起きています。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110830k0000m040140000c.html

(引用開始)
福島第1原発:東電社員2人被ばく 計画線量上回る

 東京電力は29日、福島第1原発で汚染水浄化システムの部品交換をしていた男性社員2人が、ベータ線の計画線量15ミリシーベルトを上回って被ばくしたと発表した。一緒に作業していた男性社員1人も同程度被ばくした可能性が高く、線量などを調べている。念のため、30日以降医師の診断を受けるという。

 東電によると、2社員は20代、一緒にいた社員は30代。3人は28日午前10時~11時半ごろ、淡水化装置のフィルターを交換するため、部品の一部を水中から出し、新しい部品を挿入していた。この作業でのベータ線の計画被ばく量は15ミリシーベルト以下だったが、1人が23.4ミリシーベルト、もう1人は17.1ミリシーベルト被ばくした。

 ベータ線は放射線の一種で、皮膚から体内に透過しにくいため、法定の被ばく量上限は1000ミリシーベルト。3人は28日中に超過に気付いたが、法令違反でないと考え、上司に報告したのは29日だった。松本純一原子力・立地本部長代理は「初めての作業で不慣れな面もあったかもしれないが、作業手順や装備に改善の必要があるか検討したい」と話した。
(引用終わり)


懸念していたことが、まさかそのまま起こるとは思いませんでした。

私は、7/27の記事でこのように書いていました。

http://ameblo.jp/tomamx/entry-10966412070.html

(引用開始)
吸着塔で汚染水を処理する場合、大きな懸念点があります。

セシウムを十分(飽和まで)吸着した使用済み吸着剤の取り扱いはどうするのでしょうか?
一般には使い終わった吸着剤は、吸着塔から取り出して廃棄し、新しい吸着剤を詰めます。

(あるいは他の何らかの溶剤を流して、吸着している物質を溶け出させて(「脱着」して)再生することもありますが、ここでは考えられないでしょう。)

しかし使用済み吸着剤は高濃度の放射性セシウムを吸着していますので、高レベル放射性廃棄物になります。
交換作業は安全にできるのでしょうか?
(引用終わり)


交換作業が危険だということは、私が特別優れた技術者だから気づいたのではなく(残念ながら)、ちょっと吸着技術を勉強した人なら誰でもすぐ気づくことです。

東京電力は、そんなことを安全に行うための作業手順もそのための装置も確立していなかったということでしょうか。

今回被曝したのは、「作業員」ではなく「社員」のようです。
東京電力は社員に対してすら、その健康を軽視しているようです。


なお、先の記事の続きにはこう書いています。

(引用開始)
また、(放射性物質の吸着が飽和した吸着剤を)どこに保管?廃棄?するのでしょうか?

また何も考えていない?いずれにせよ、福島第一原発内に保管しておくしかないのかもしれませんが。
半減期が30年だとすると、人体に影響がなくなるまでは何百年もかかるでしょうね。
(引用終わり)

この分では、何も考えていないのではないかと、恐ろしくなります。