福島第一原発 雨で汚染水増加 & やっぱり保安院もやらせ | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

私のいる中東では私がこちらに来てから1ヶ月半毎日毎日晴れですが、福島では雨が続くようです。

http://tenki.jp/forecast/pref-10.html
(引用開始)
福島の天気  2011年7月30日 5時0分発表

会津では、30日昼過ぎまで土砂災害や河川の増水に、30日昼前まで低い土地の浸水に警戒して下さい。
前線が日本海から北陸を通り、東北地方南部へのびています。
福島県は、曇りや雨で、会津では記録的な大雨となっています。
30日は、前線の影響により、曇りで雨や雷雨の所が多いでしょう。
31日は、オホーツク海で高気圧が勢力を強め、中通りと浜通りは湿った風の影響により、曇りで雨の降る所がある見込みです。
会津は曇りでしょう。
(引用終わり)

汚染水の増加が心配されます。
1週間ほど前、台風が来たときにも汚染水が増加しています。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011072000358
(引用開始)
雨で汚染水増加=台風影響か、監視継続-福島第1

 福島第1原発事故で、東京電力は20日、1号機原子炉建屋地下にたまっている放射能汚染水の水位が、前日から10センチ以上上昇したと発表した。台風6号の影響による降雨が原因とみられ、監視を継続する。
 同建屋地下の午前7時の水位は4482ミリで、19日午後5時の4364ミリから118ミリ上昇。18日から19日の上昇幅15ミリと比べ大幅に増加した。
 他の各号機のタービン建屋でも水位が小幅に上昇したり、移送による低下のペースが落ちたりした。地下水に漏れ出す恐れが生じる水位には、まだ40センチ程度余裕があるという。
 東電は汚染水を増やさないように、19日から1、2号機の原子炉への注水量を減らしている。原子炉圧力容器の温度は安定しており、冷却に支障はないという。(2011/07/20-12:39)
(引用終わり)


敷地内には放射性物質に汚染された機器や瓦礫などが散乱していますので、敷地内に降った雨は全て汚染水になります。

もう何度書いたかわかりませんが、大きなコストをかけて導入したアレバ社、キュリオン社等の汚染水処理設備で浄化した水は再び冷却に使用されていますので、汚染水は増加を抑えられているだけで減りません。

一部の汚染水はメガフロートに移して時間稼ぎするようですが、汚染水10万トンに対して1万トン分のようです。その先の計画は・・・?しかも、その移送ポンプでもトラブル。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110728ddm008040081000c.html
(引用開始)
東日本大震災:福島第1原発事故 汚染水移送を水漏れで中断

 東京電力は27日、福島第1原発6号機の汚染水を保管している仮設タンクから、人工の浮き島「メガフロート」に水を移すためのポンプで水漏れが発生し、移送作業を一時停止したと発表した。

 漏れた汚染水は約20リットルと推定されるが、海や地面には流出していない。詳しい原因を調べている。
(引用終わり)


まぁ、こんなに漏ればかり発生するのなら、私が提案しているような「汚染水循環冷却」など、危なくてできないのでしょうかねぇ・・・。



一方、保安院がやらせに関与していたことが明るみに出ました。
毎日新聞の社説を引用します。

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110730k0000m070156000c.html


(引用開始)
社説:保安院もやらせ 信頼の底が抜けた

 これでは、泥棒を捕まえてみればお巡りさんだった、ということではないか。

 中部電力と四国電力が、プルサーマル計画に関し、国が過去に主催したシンポジウムをめぐり、経済産業省原子力安全・保安院から、参加者の動員や「やらせ質問」を依頼されていたことを発表した。質問が反対派に偏るのを避けるため、計画に肯定的な質問をしてもらうのが目的だったという。

 原発の構造や設備などを審査し、安全を確保する役目の保安院が、プルサーマル計画推進のために、世論を誘導しようとしたのであれば、極めて罪深い。国民の信頼を取り戻すには、事実関係を徹底的に調査し、保安院のあり方を早急に見直すしかない。

 発端は九州電力が、関連会社に対し、玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働を支持する電子メールを投稿するよう依頼した「やらせメール」問題だった。事態を重く見た経産省が、同様の問題がなかったかどうか、電力各社に調査を指示したところ、今回の「やらせ依頼」が判明した。民意を軽視するのが、「原子力ムラ」の体質なのだろうか。国民の不信感は深まるばかりだ。

 安全性への疑問が付いて回る原発には、賛否両論がある。プルトニウムを混ぜた燃料を通常の原子炉で燃やすプルサーマル計画も激しい論争を呼んだ。だからこそ、立地自治体の住民の声を真摯(しんし)に聞き、民主的な意思決定を目指したのではなかったか。保安院の「やらせ依頼」は、そうしたプロセスに期待してきた国民の信頼を踏みにじるものだ。

 もともと、原発推進にアクセルを踏む資源エネルギー庁と、安全確保のためにブレーキを踏む役目の保安院が、経産省内で併存していることに無理があった。実際、政策の意思決定に関わる幹部職員は、数年のサイクルで本省、エネ庁、保安院間を異動する。これでは、保安院が厳格な独立性を保つのは難しいはずだ。

 東京電力福島第1原発の事故で、電力会社、政府双方に対する国民の視線は厳しさを増すばかりだ。点検を終えた原発も再稼働できない事態が続いている。今回の問題で、再稼働へのハードルはさらに高まったといえるだろう。

 九電のやらせメール問題を厳しく批判し、社長の辞任を求めていた海江田万里経産相は、足元から噴出した問題を深刻に受け止めなければなるまい。第三者委員会を作って、事実関係を徹底的に調査する意向を表明したが、当然だ。福島の事故前から私たちが主張してきた保安院の分離独立も含め、再発防止、信頼回復への取り組みを急ぐべきだ。
(引用終わり)


こんなこと、初めから予想されていたというかわかっていたことなので驚きませんが、ね。
私も7/15のブログ でこのように書いていました。

(引用開始)
一般にこのような住民説明会などは、
・原発誘致や稼動によって補助金が欲しい自治体首長
・先輩官僚と将来の自分の天下り先機関を儲けさせるため、原発政策を推進したい経済産業省
・原発をやれば電気料金を高くして儲けが増える仕組みのため原発を増やしたい電力会社
の三者がグルになって、形式上住民の合意を得たことにするために開いている茶番劇と考えるべきでしょう。
(引用終わり)

海江田大臣も九電を批判していたとき、すぐに足下に火の粉が飛んでくることは容易に予想できたでしょうに。

とにかく、原子力は完全に末期症状ですので、組織から人からぜーんぶひっくり返すしかありませんね。

毎日新聞は「福島の事故前から私たちが主張してきた保安院の分離独立も含め、再発防止、信頼回復への取り組みを急ぐべきだ。」と書いていますが、信頼回復などもう無理でしょう。

しかし、官僚はしぶといですから、ゾンビのように生き返ります。
まずは、間違ってもせっかくのストレステストを安全保安院に任せるなどアホなことにならないよう、見守らないといけないですね。