Table For Two ~1食20円の寄付で世界から飢餓をなくしたい | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

日経TRENDYの記事で、「Table For Two」(TFT)が特集されていました。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20110714/1036831/?ST=life&P=1

日本のNPO(非営利団体)が開始した取り組みで、以下のような仕組みです。

TFTプログラムに参加する企業の社員食堂やレストランで提供される低カロリーや野菜多めのヘルシーメニューを食べると、その売り上げから20円がTFTに寄付されて、飢餓に苦しむ開発途上国の子どもたちの学校給食になる。つまり、開発途上国の飢餓と、先進国のメタボ対策の両方を、毎日の食事によって解消できる。

2人分の食事という意味で、"Table For Two"ですね。

私の会社の東京本社でもこの取り組みに参加していますので、本社勤務時代にはしばしばTFTメニューを利用しました。

この記事では、TFT代表の小暮真久さんにインタビューをしています。
以下、記事を要約します。興味をもたれた方はぜひ、元記事をお読みください。


まず、小暮真久氏の経歴は、以下のようです。

1972年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、オーストラリアのスインバン工学大で人工心臓の研究を行う。1999年、同大学修士号修得後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社へ入社。ヘルスケア、メディア、小売流通、製造業など幅広い業界の組織改革・オペレーション改善・営業戦略などのプロジェクトに従事。同社米ニュージャージー支社勤務を経て、2005年、松竹株式会社入社、事業開発を担当。経済学者ジェフリー・サックスとの出会いに強い感銘を受け、その後、TABLE FOR TWOプロジェクトに参画。2007年NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを創設


<Table For Twoの取り組み>
TFTは2007年の設立で、現在は400を超える団体が参加するようになった。
先進国では、米国、英国、香港など10カ国ぐらいが参加している。
支援国は現在、サハラ以南のアフリカ諸国で比較的政情が安定していて食の安定供給ができる国。

たった20円だけど、それがアフリカでどれほど大きいインパクトがあるか。
給食が始まると、子どもたちに劇的な変化が現れる。家の畑だけの世界から、もっと大きな世界が見えるようになる。学校を訪問すると、将来、先生になりたいとか、看護婦さんになって人の命を救いたいって、子どもたちが真剣に言うんだ、と。
これをきちんと伝えることで、参加した人も納得できるし、続けたいモチベーションにつながる。


<NPOについて>
この仕事をビジネスとしてやっているので、20円のうち4円が事務局の家賃や給料になる。
当初はこれに強い反発があったが、今はもう、そうした抵抗はなくなった。
社会事業というのはそういうものだというのが、広まったんだろう。

社会貢献事業を考えたとき、日本と米国では一般の人の見方や評価が、かなり違う。
例えば米国で、学生が選ぶ人気就職先ランキングの第1位が、ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)というNPO団体。NPOが仕事として確立していて、就職先として成り立っている。

米国では、生活も成り立つし、仕事としても評価されている。ティーチ・フォー・アメリカの場合、大学卒の人が2年ぐらい行くが、そのあと企業に就職する際、ものすごく良いところに就職できる。過酷な環境で培われた経験やリーダーシップが役に立つので、トップ企業がそういう若者を積極的に採用したいと考えている。


<人生の転機>
小暮氏は、民間でビジネスをやってきたが、特定企業の利益のために働くというのは、なんだか自分の生き方として淋しいな、と感じた。もともと社会貢献に興味があった。日本では、NPOにビジネスの経験を生かしている人が少ないので、自分のパワーが発揮できるかな、と。そんなときたまたまTFTと出会った。

普通、一番心配するのは、お金。ほぼ“無”になるが、貯金も少しあったのでなんとかなるかな、と。なにより、自分が納得していない仕事や、100%意欲を感じられない仕事を続けても時間のムダだと思った。だったらやりたいことを思う存分やって、ダメだったらまた考えればいいかな、と。


<TFTの将来の夢>
世界食糧サミットなどでは、2015年までに飢餓を半減しようとの目標が掲げられ、2025年までには飢餓を撲滅しようとの世界的な動きもある。
そのとき、本当に飢餓がなくなっていれば、TFTは活動を続ける必要がないので、発展解消。それが一番良い未来の形。



いかがでしょうか?

まず、Table For Two、素敵な取り組みですよね。
会社の食堂で今日は何食べようかなと思ったとき、TFTメニューが魅力的に見えたら、それを選んで食べるだけ。それだけでアフリカの飢餓撲滅の支援になっている。

周りが気づかないくらいのさりげなさでTFTメニューを食べる回数を増やす人、あるいは、ちょっとメタボ気味だから低カロリーにしないととか言い訳しながらTFTメニューを選ぶ人とかが、結構いそうです。そして心の中で、実は飢餓を救うことになってるんだと、ちょっとだけいいことをした気分になれる。

そのさりげない支援の仕組みが日本人にはちょうどいい感じですね。


そして、小暮氏の生き方。
ちょっとうらやましいです。

自分のやりたいこと、生きがいと感じられることをやって、ちゃんと食べていける。
そういう生き方に憧れたりします。

凡人はなかなかそんな風には思い切れず、昨日と同じ日常をずっと続けていくのですが・・・。