http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110619k0000m040081000c.html
(引用開始)
東京電力は18日、福島第1原発で出た高濃度放射性汚染水の浄化システムが5時間で止まった問題で、放射性物質の吸着装置の表面線量が想定より高 くなった原因を調べる検証実験をすると発表した。同原発にたまった汚染水は約1週間で敷地内や海にあふれ出る恐れがあり、それ以前に原因を特定し、再稼働 させたいとしている。
想定外の高線量が計測されたのは米キュリオン社製のセシウム吸着装置のうち、汚染水が最初に通過し、セシウムより先に油分と放射性テクネチウムを 取り除く部分。東電はこの過程で、油に溶解した放射性物質を想定以上に吸着し過ぎた可能性があると推測。吸着機能を担う鉱石「ゼオライト」の表面加工や性 質に原因があるとみて、異なる二つの鉱石を使って比較する。
経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「一歩一歩解決するしかない。うまくいかないと別の選択肢を探さなければならない」と述べた。(引用終わり)
原理が十分理解できていないのですが・・・
「セシウムより先に油分と放射性テクネチウムを取り除く部分」というからには、この吸着塔ではセシウムは除去されないのでしょう。
この汚染水の放射線量の最も大きい部分が放射性セシウムであり、今までほとんど話題に上っていない放射性テクネチウムの濃度はさほど高くないはずと考えると、この部分の出口での放射線濃度は入口と比べて大した差がなくていいように思えますが・・・。何か理屈があるのでしょう。
しかし、1ヶ月の見込みが5時間とはトホホもいいところです。
さらに、いつものことながら、世界を揺るがす大問題へのぎりぎりのスケジュールでの対策なんだから、この方法がうまく行かなかった場合に実行するプランB、プランCを同時に用意しておくべきでしょうが、案の定、次の策は何も用意していないのですね。
いまさら「うまくいかないと別の選択肢を探さなければならない」って???
この人たちは寝てるのでしょうか?
もし汚染水を海に流さざるを得なくなったら、韓国・中国をはじめ、世界中の国々に深刻な迷惑をかけてしまうことになります。ついこの間も、強く非難されたところなのに、もう忘れてる?
自分たちのきわめて重い責任をちゃんと認識していない東電および経済産業省・安全保安院、そして政府。
そろいもそろって何をやってるのか、あきれと怒りで、もう、どうしていいのかわかりません。。。