映画 『阪急電車 片道15分間の奇跡』 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

先日、仕事が終ってから映画 『阪急電車 片道15分間の奇跡』 を見てきました。


一時期、宝塚市の阪急沿線に住んでいたこともあったので、先に本の方を興味深く読みました。

ブログにも(書くことが原発の話題ばかりになる前、)この映画が楽しみだと書いていました。

http://ameblo.jp/tomamx/entry-10823882177.html


それなのに、公開されてからなかなか行かないまま、ずるずる。

で、気がつくと上映終了が近いのか、しばしば行っている「TOHOシネマズ六本木」では、会社帰りに行ける時間帯の上映がなくなっていました。やばい!


で、他を調べたところ、「横浜ブルク」という映画館がちょうどいい時間帯でやってました。


あれ?職場から歩いて5分。こんなところに映画館があったと今まで知らなかったのが、残念・・・。

新しくて、座席もゆったり快適で、いい映画館でした。



さて、映画の方は・・・。


いつも参考にしているサイト「みんなのシネマレビュー 」では、まだ5人しかレビュワーがいない上、10点満点で平均5.6点と散々な評価です。


ちょっと心配しながら観たのですが、私の感想は・・・、


よかったですね!

涙腺の弱い単純なおじさん、一人で映画を観ながら、何度もうるうる、ぽろぽろ来てました(恥)。



ストーリー上、最も重要な場所となっている小林(おばやし)駅周辺には、仕事で何度か行ってます。

宝塚や仁川も知ってるし、強い親近感を覚えました。



全体として、原作にかなり忠実に作られています。


フツーの人たちが抱えている日常のちょっとした問題・コンプレックスが、電車で出会った人との触れ合いがきっかけで好転し、ちょっと幸せになる話がオムニバスで展開します。

見終わった後、自分もちょっとその幸せを分けてもらったような気分になります。



以下、ネタばれ注意です!!!。





中谷美紀(翔子)はすごく綺麗です。

この映画では「私は綺麗」と言い切る役柄なので、このくらい美しい人でないとダメ。

キャスティングは大成功。


戸田恵梨香(ミサ)もよかった。今どきのちょっとチャライ、でも実はしっかりしていて心優しい女子大生を好演してます。兵庫県出身なので当たり前ながら、関西弁も完璧。


宮本信子も芦田愛菜ちゃんもよかったですね。


南果歩は地味~なおばさん役。

これまたあまりにぴったり過ぎて、本当は華麗な女優さんであることを忘れてしまいそうです。


女子高生役の娘(有村架純)はかわいかったー。

それから友達のイジメを受けている少女(ホームページに名前なし)の涙の演技は光ってました。


相武紗季は、兄を使ってミサをDVの彼から助ける友達でチョイ役だったけど、きりっとしててよかったです。(単に好きなだけ?)

相武紗季のお兄さん役の俳優がチンピラみたいだったのは残念。もっと体がごつくて、それだけでミサの彼氏が恐怖心を覚えるような俳優にすればよかったのに。


中谷美紀の彼氏を寝取って女が安めぐみ。これがビミョー。

何が微妙かと言うと、中谷美紀が披露宴にウェディングドレスを着て出席し、「私の方がずっと綺麗でしょ!」と意地で嫌がらせをしているのに、安めぐみも十分に綺麗なので、その落差が小さかったんですよねー。

美貌的にもうちょっと劣る女優さんを使えば中谷美紀が引き立ったのに、とちょっと残念です。


いけてないカップルの谷村美月(ゴンちゃん)は、いけてない感がぴったりでした。


関西のオバハングループはちょっとやりすぎ感はあり、さすがにあそこまでヒドイのはいないと思いますが(特に阪急沿線は関西では上品なほう)、まぁそれは映画だということで。



うるっときたシーンは、


・電車の中でウエディングドレス+引出物姿の中谷美紀が、宮本信子に優しい声をかけられて、それまで強がっていたのが抑えきれなくなったシーン

・小林駅でイジメにあっていた少女が、毅然としていたけど、中谷美紀に声をかけられて、それまで強がっていたのが抑えきれなくなって涙を流すシーン (あれ?構造は同じですね。笑)

 

・女子高生が、経済的理由もあって志望大学の受験をあきらめたのに教師にヒドイ言葉を投げられ、自棄になって「アホな社会人」の彼氏(玉山鉄二)と行ったラブホで、彼氏がやさしく諭したシーン

・兄を使って、DVの彼を追い払った後、一発ビンタしてから抱き合いながら号泣するって戸田恵梨香と相武紗季



帰路で、初々しい大学生カップルが電車の中でお互いに相手を改めて好きだと感じるシーンで急にアニメが入ったのは、ここだけ全体の中で浮いていたし、何だか興ざめでした。演技や情景でうまく表現してほしかった。


 

映画のラストシーンは、私が先のブログで「一番のお気に入り」と書いた、翔子とミサが友達になる場面でした。

ちょっと現実にはありそうもない台詞でしたが。


以上、散文的な感想になってしまいましたが(笑)、ほんわか・ほろりとする映画が好きな方にはお薦めです。

やっぱり女性向きです。


映画館での上映はもうすぐ終りそうです。

お早めに。