福島第一原発の事故に伴う放射性物質の漏洩に関して、4/4のブログでオーストリア気象局の放射性物質拡散シミュレーションを紹介しました。
http://ameblo.jp/tomamx/entry-10850723358.html
その後、イギリス気象庁での放射性物質拡散シミュレーションを見つけました。
こちらは3時間ごとで、アニメーションで見ることもできます。
http://www.weatheronline.co.uk/weather/news/fukushima?LANG=en&VAR=nilujapan131&HH=0&LOOP=1
イギリス気象庁の場合は、ヨウ素131、キセノン133、セシウム137の3種類の核種について、Bq/m2 すなわち面積1平方メートルあたりのベクレル(=核種が1秒間に何回崩壊するか)を示しています。
なお、ベクレルについては、↓こちらをご参照ください。
http://ameblo.jp/tomamx/entry-10835664517.html
(私のこの記事、今日Googleで「ベクレルとは」と検索したら、またWikipediaを差し置いてTopに表示されました。
これ、私のパソコンでだけの現象じゃないですよね?(笑))
オーストリア気象局の場合は、単位はマイクロシーベルト/時でした。
直感的にはそちらの方が分かりやすいですね。
さて、問題はシミュレーション結果です。
ヨウ素131について一部を示します。
字がつぶれて見にくいですが、色と数字(Bq/m2)の関係は、
紅 4300
赤 1700
橙 670
黄 270
黄緑 100
水色 41
青 16
青紫 6.4
赤紫 2.5
白 1
です。
日本時間 4月7日 6:00
日本時間 4月7日 12:00
日本時間 4月7日 18:00
これらの図でわかるように、本日4月7日から明日8日にかけて、放射性物質が日本列島を西から東へなめるように進んでいく結果となっています。
こちらは高くても黄色から薄いオレンジ(数百Bq/m2)程度です。
さらに、この間、今まで風向きの関係であまり放射線濃度が高くなかったと思われる原発の北方の仙台・石巻方面が、非常に高い数値(数千Bq/m2)を示す赤色になっています。
ここでは核種ごと、面積当たりのベクレルで示されており、これを生体の被曝の影響をあらわすシーベルトに換算するのは容易ではありませんが、このシミュレーションが正しければ、シーベルト/時のデータでも高い値が出てくるものと予想されます。
都道府県別の「環境放射能水準調査結果」は、文部科学省のサイト
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm
にありますが(こちらはマイクロシーベルト/時の単位)、現時点で最新の平成23年4月7日(木曜日)13時00分版では、4/6の24時までのデータしかありませんので、次のデータでどうなるかが注目されます。
もしも、各地のデータでも高い数値が出てくれば、拡散シミュレーションは有効だと判断されます。
そしてその場合、日本政府も同様のソフトでシミュレーションをしているはずなのに公開していませんが、それを公開するように要求するべきでしょう。