福島第一原発 プルサーマル発電(MOX燃料)報道規制 なぜ?推定 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発で作業をされていた東京電力の協力社員の作業員の方が被曝したというニュースがありました。
大事に至らないことをお祈りします。

さて、

福島第一原発に関して、ひとつ前の記事で書いたことを整理します。

・3号機がプルトニウムを含むMOX燃料を使ったプルサーマル発電を行っていて、原子炉の中でも最も危険であることは世界各国で報道されている。世界中で、3号機の危機回避に注目が集まっている。

・それなのに、日本の新聞・テレビの報道では、地震の数日後から(?)「プルサーマル発電」「MOX燃料」という言葉を一切使わなくなった。

・昨日1号機の格納容器の圧力が上がったときに、班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員会委員長なる人物が、わざわざ1号機を「最も危険な炉」と指摘したことが、わざわざ報道された。


インターネットで調べれば、個人でもすぐこのような情報がわかる時代に、日本のテレビ・新聞がこぞってMOX燃料について報道規制しているようです。


こんなことがなぜ起きているのか、あり得るシナリオを考えてみました。
今日書いていることは、個人の想像に過ぎません。


まず、新聞・テレビの全社がそろって報道しないのは、記者クラブ制度のせいではないかと考えます。


マスコミ各社は政府からの(何らかの)報道規制の要請に応じるとともに、記者クラブで、もし抜け駆けしてこの報道規制を破った会社には、それ以降、枝野官房長官の記者会見や、東電や安全保安院の記者会見に出席させないことを決定。
各社とも、もし記者会見に出席できなくなると、政府や東電、保安院の発表する情報が入らなくなり、報道が困難になってしまうため、横並びで報道規制に応じている。


ということのような気がします。


※追記: もうひとつ、東京電力はマスコミ各社に大きな宣伝広告費を払っているので、各社は東京電力の意向に沿わない報道ができない、という可能性もあります。



枝野官房長官は、記者クラブ制度に反対していて、オープン化を目指していたようですが、事情が許さなくなったのではないかと考えます。


では、政府はなぜ報道規制を要請したのか。

最初に考えたことは、次のようなシナリオ(A)。

MOX燃料を使っている3号機に万一の事故が起きると、他の原子炉の場合に比べて広範囲に重大な被害が起きることが推定される。
ただ、その真実を報道すると、避難しようとする人たちでパニックが起こる可能性がある。

現在の程度の被害状況で何とか終息させることを期待しているので、無駄にパニックを起こさないよう、政府がマスコミにMOX燃料の危険性について触れないように要請した・・・。


・・・ただ、原子炉の危険性は既に周知のことになっていて、万一の事故でMOX燃料の方が危険ではあるでしょうが、一般人がパニックを起こすか起こさないかの差になるほどの違いがあるとも考えにくく、MOX燃料に触れない理由として、これは弱い気がします。


そこで、もうひとつ考えたのが、よりありそうなシナリオ(B)。

経済産業省の官僚が、

「プルサーマル発電が危険であるlことが広く国民に知れ渡ると、ようやく軌道に乗りつつある計画の見直しを迫られる。
さらには現在稼動中の発電所の停止を要求される恐れもある。
そのような事態になると、国として電力の需給バランスが立ち行かなくなる。
それを避けるためには、3号炉の状況が他の原子炉よりも深刻であるという事実を報道することによって、プルサーマル発電・MOX燃料の危険性を国民に知らせるべきではない。」

と政府に要請。
枝野官房長官は、政治的判断でこれを了解。


全くの想像ですが、こんなシナリオ(B)が、現実的にあり得るような気がしてきました。


参考のため、Wikipediaでプルサーマル発電の運転・計画状況を調べると、以下のようでした。


プルサーマル発電での営業運転中の原子炉

* 九州電力 玄海原子力発電所3号機 2009年(平成21年)11月5日より試運転開始。同年12月2日より、営業運転を開始[7]。
* 四国電力 伊方原子力発電所3号機 2010年(平成22年)3月2日より試運転開始。同年3月30日より、営業運転を開始[8]。
* 東京電力 福島第一原子力発電所3号機 2010年(平成22年)9月18日より試運転開始。同年10月26日より、営業運転を開始[9]。
* 関西電力 高浜原子力発電所3号機 2010年(平成22年)12月25日より試運転開始。2011年(平成23年)1月21日より、営業運転を開始[10]。

現在までに事前合意が成立しているプルサーマル発電計画

* 中部電力 浜岡原子力発電所4号機 2012年(平成24年)3月以降に導入予定。
* 関西電力 高浜原子力発電所4号機 2011年(平成23年)夏から導入予定。
* 中国電力 島根原子力発電所2号機
* 北海道電力 泊原子力発電所3号機
* 東北電力 女川原子力発電所3号機 2015年(平成27年)度までに導入予定。

現在計画中のプルサーマル発電計画

* 電源開発 大間原子力発電所1号機 2014年(平成26年)度に運転開始予定。(建設中)



原子力発電・プルサーマル発電に反対、そして記者クラブ制度にも反対している「週刊金曜日」が明日発売ですが、本件に関して、きっと何か書いてあるのではないかと想像します。

記事を見たら報告します。