さきほど、あまり心配しないでいいという記事を転載したばかりですが、さらに危険な事象が拡大しています。
「正しく怖れる」ことをモットーとして記事を書いていますが、残念ながら不安は増すばかりです。
放射線濃度は「身体に影響」・・・官房長官
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00358.htm
(11:27 読売新聞)
枝野官房長官は10時22分に、3号機付近で毎時400ミリ・シーベルト、隣接の4号機周辺で同100ミリ・シーベルト、2号機と3号機の間で、同30ミリ・シーベルトの極めて高い放射線を観測した、と発表した。
枝野官房長官は、3号機付近の放射線レベルについて、「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
初期に 毎時1ミリシーベルトなら問題ないと書いたとき、200ミリシーベルト(毎時ではなく)までは健康に大きな影響がないとしていました。
今回は、毎時400ミリシーベルトですので、30分間そこにいたら健康影響があるレベルです。
ただ、最初のときは測定地点が敷地境界だったはずですが、今回は原子炉のすぐそばです。
この違いがどう影響しているのか、敷地境界や敷地外でどのくらいなのかはわかりません。
もちろん、懸命に作業されている東京電力と関連会社の方々には、たいへんな数字です。
4号機で火災、爆発音も、屋根には損傷
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00173.htm
(11:46 読売新聞)
福島第一原発4号機で15日午前6時14分、原子炉建屋付近で大きな爆発音がした。
東電によると、使用済み核燃料プールがある建屋5階の屋根に損傷を確認した。さらに午前9時38分、4階付近で出火しているのが見つかった。原子炉内に水を供給する再循環ポンプの配電盤付近が火元とみられる。
4号機は地震発生時は定期点検中で停止中。プールは使用済み核燃料や、定期点検で炉内整備する際に取り出した核燃料を冷やしながら保管する場所。
地震に伴い、プールは電源を失って水を循環できなくなり、通常40度程度の水温が、85度にまで上昇、東電で監視を続けていた。
停止中と聞いていた4号炉で、突然このような事態が起きるとは、驚きです。
東電は、今までこの件をどの程度予期し、また報告していたのでしょうか?
20~30km圏に屋内退避要請・・・首相
(11:14 読売新聞)
菅首相は15日午前11時から、首相官邸で国民に向けたメッセージを発表した。
「第一原発から20キロ・メートル以上、30キロ・メートルの以内の範囲の皆さんには、今後の原子炉の状況を勘案し、外出せず、屋内に退避して頂きたい」
「何とかこれ以上の漏えいの拡大を防ぐことができるように、全力を挙げて取り組んでいく。国民には冷静に行動するよう、心からお願いする」と述べた。
とにかく、事態が終息することだけを祈り続けています。