どうなってるのか 福島第一原発 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の3号炉、危機的状況を脱することができません。

水位が上がらない。

圧力容器内の燃料棒で核反応による発熱が続いている。これを水の蒸発による蒸発潜熱で冷却しなければならないが、水位が下げってしまい、燃料棒がむき出しになっていると熱を奪えないので温度がどんどん上昇してしまう。

燃料棒の外側のさやはジルコニウムでできていて、高温のジルコニウムと水とが接触すると水が分解して水素ガスが発生する。
この水素ガスがたまって圧力が上がっている。
反応容器内には酸素はないので、着火して燃焼爆発することはない。しかし、圧力が上がって容器の耐圧性能を越えてしまえば、火はなくても圧力だけで爆発する。

圧力に耐え切れずに容器が爆発するのを避けるため、また、圧力容器内への冷却水の注入を助けるため、やむを得ない手段として圧力容器内の蒸気+水素ガスを放出して(→これにより放射性物質が一緒に放出されるし、また水素が空気中に放出されるので、1号炉と同じような着火爆発の恐れが出る)、圧力を下げようとしているが、今度はガスを抜くことができないで、圧力が下げられない状態になっている。弁に不具合が生じている?

20:57のニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4673001.html
 枝野官房長官は、福島第一原発の3号炉について、海水を注入している圧力容器内の水位計が上昇を示していないことを明らかにしました。

 福島第一原発3号炉については、原子炉冷却のための海水の注入を行っていますが、枝野長官はこの「圧力容器」の中の水位計が上昇していないことを明らかにしました。

 一方で冷却のための海水の供給は変わらずに続いているということで、周辺の放射線量についても「特段の変化は起きていない」ということです。

 枝野官房長官は「原子炉内の減圧のための弁に不具合が生じている可能性が高い」として、「不具合の解消に全力を挙げている」と説明しています。(13日20:57)


原子炉の構造も、海水をどこに注入しているのかも、情報が十分でなくまた矛盾もあるので、素人の私には正確にわからないが、海水を蒸発させていたのだとしたら、懸念していたように析出した塩の結晶が、配管かどこかを閉塞させていないか、心配になる。

海水注入は今回緊急の手段として現場の判断で行ったのではなく、最終手段として設計時から組み込んでいたのなら、こんな初歩的な設計ミスはしないはず、と信じるが。


危機感をあおるのは本意ではないですが、本当に危険な状況が続いています。

同じことを何度も書いていますが、とにかく今回の事態が無事終息することを、祈るしかありません。