どーも、こたんです。(自己紹介)
私は現在、資産1億円と配当月20万円を目指し、資産形成してる一般男性です。
円相場は4/29時点で、1ドル160円台を一時突破。これは1990年4月以来約34年ぶりのことです。
▼ドル円 5年チャート
そこで今回は、現在進行中の円安と金利の関係、円安の悪影響と今後の展開、について話します。
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金利と円安
金利とは?
- 金利には短期金利と長期金利がある。
- 『金利』というと普通は10年債などの長期金利を指す場合が多い。
- 短期金利は、中央銀行(日本では日銀、米国ではFRBのこと)の『政策金利(=短期金利)』のことを指す。
- 長期金利=短期金利+予想をいう。
金利に影響する要因と影響
金利は、下記のような様々な要因により、互いに影響しあって決定される。また、金利が↑した場合の影響圧力は下記の通り。
- 景気↓ (経済成長率など)
- 物価↓(消費者物価指数、インフレ率など)
- 賃金↓(名目or実質賃金など)
- 株価↓(日経株価きど)
- 為替↑(ドル円など)※
- 政治、財政など
※基本的に、利上げは円高圧力となりますが、上記ファクターなどの影響により、円安となる場合もある。
円安は悪いことなのか?
円安のメリットデメリットを整理してみます。
円安のメリットは少ない
- 輸出企業は業績が良くなる
- 外貨建ての資産は評価額が増加する
円安のデメリットは大きい
1. 物価高
- 日本は食品やエネルギーの多くを海外からの輸入に頼っているため、円安による原料のコスト増により物価が高くなる。
- 海外旅行ではこれまでよりも多くのお金が必要になるため、行きづらくなる。
- また。国内の観光地の物価が外国人に合わせて高騰することから、宿泊費増などで国内旅行にも行きづらくなる。
2. 日本人の貧困化
- 中小企業はコスト増を価格転嫁に追い付かずに円安倒産が増加する。
- 円安が進行すると、国内資産の価値が相対的に低下することから、日本国民全員が貧しくなる。※最大の問題
現在の円安の背景
円安には、3つの大きな要因があります。
米国金利の高止まり
- インフレ中の米国は、金利を高くしてインフレにブレーキをかけているものの、想定より強い個人消費のため、バブルを警戒し、利下げできない状況です。
- 日本の金利が0%なのに対して、米国の金利は5.5%であり、大きな金利差があることから、相対的に日本円の人気が低下し、円安が進行している。
中東情勢の悪化
- 現在、中東では、イスラエルとハマスの戦争に始まり、イスラエルとイランとの戦争に拡大しつつあります。
- 中東には原油産出国が多くあることから、中東情勢が悪化すると原油価格が上昇する傾向があります。その影響で日本でも光熱費が急騰していますね。
- また、エネルギー原料である原油価格が上がると、世界中でインフレ圧力(コストプッシュ型インフレ)が高まることから、一般的に円安圧力となります。
日本の人気低下(根本原因)
- 低い経済成長率 消えた30年
- 人口減 移民拒否だ改善見込みなし
- 超少子高齢化 一般的に成長し辛い
日銀が利上げできないわけ
円安に対抗する方法として、まず利上げが考えられます。しかしながら、日銀にはそれができない訳があります。
日銀が国債を多く所有している
- 日本の国債1000兆円のうち、約半分を日銀が保有財政ファンナンスというやっちゃダメな手法と同様の手口
その後遺症がある
- 利上げすると、国債からの利子(収入)はそのままだが、民間銀行に払う利子(支出)が多くなる、所謂『逆ざや』となる。
- 利上げすると、国債の価格が低下するため含み損となる可能性が高まる。
債務超過リスク高まる
- 上記後遺症により、債務超過のリスクが高まることから、利上げに慎重にならざるを得ない。
- 長期防衛ラインは日本円の信用を崩壊させないこと。もし信用がなくなればハイパーインフレが生じる可能性がある。
今後の予想される展開
ここまで述べた通り、為替は金利や様々な要因が影響しているため予想は困難です。
ただし、
- 超少子高齢社会では急激な経済成長は困難で、根本的な解決策である人材育成や企業成長には時間を要すること
- 逆ざやなどの後遺症のため、日銀は急激な利上げはしない可能性が高いこと
- ただし、そのままではますます円安は進行すること
などから、今後の展開としては、
- 少しずつ利上げを実施し、
- 数年で1ドル160〜200円程度
となることが予想されます。
もちろん今後、円高に振れる可能性もありますし、もっともっと円安になる可能性もあります。
ただ、どんな状況になったとしても生きていけるよう、外貨資産をもつ等リスク分散をするなどの対策をしておく必要がありそうです。
ではまた