まず、あの戦争には、いろいろな要素が、絡んでいて、原因などを、解明するのは、大変に、難しいということでした。
いろいろな人が、いろいろな意見を、述べますが、おそらく、これらの無数にある意見の、全部が、正しいような気がします。
以前にも、書いたのですが、人間という生命体は、どうも、「真理は、一つ!」というふうに、結論をもっていきたがる傾向が、あるようです。
これは、学校教育の弊害だと、思います。子供の頃から、全ての科目のテストなどで、
「回答は、次の①~⑤のうちのどれでしょうか? 一つ選んで、丸をつけなさい。」
こういうパターンの問題を解かされてきているため、思考パターンが、つい、結論を、一つにしようとしてしまうようです。
さらに、わかりやすい例を上げると、選択肢が、AとBの二つあった場合も、常に、
「A or B」
で考える癖が、あるのです。
「どっちなんだ?」
という発想ですね。
実際には、
「A and B」
のパターンが、この世界では、多いのに、自分自身で、わざわざ、選択肢を狭め、答えを小さく、小さくまとめてしまうのです。
「愛している? それとも、憎んでいる?」
などという疑問は、典型的な例ですね。
これは、選択するという行為が、すでに、思考を、制限しています。
「A or B」
になっていますね。
実際には、
「愛している。そして、憎んでもいる。」
という状態の方が、恋愛でも多いようです。「愛憎」とも、言いますね。
「A and B」
ですね。
「矛盾」している状態の方が、現実世界においては、「自然」なのです。
この「矛盾」を、「間違い」だと捉えると、とたんに、世界観が狭くなり、頭が固くなります。
英語で、「パラドックス(Paradox)」という言葉が、ありますが、アメリカで、ダリル・アンカさんの「バシャール」のチャネリングセッションを受けた時、この単語が、頻繁に登場しました。バシャールは、
「パラドックスが現れた時、そこに、真実がある。」
と言っていました。
「両方です。常に、両方です。A and Bで、考えるようにしてください。」
と言っていました。
この、「A and B」で考える発想法は、次の時代に向けての人類の意識に、とても、重要な姿勢だと、私は、考えています。
「A and B and C and D and E」
というふうに、考えてもいいと思います。
「①~⑤まで、全部、正解!」
という回答方法ですね。
もちろん、全部正しいというのは、論理的に、無理がある場合が、多いのですが、これは、「視点」の違いです。
「違い」を見ずに、「共通項」だけを見るようにすると、全部正しいように、見えてくるから、不思議です。
この姿勢が、なぜいいのかと言うと、喧嘩になりにくいということです。
今度、気をつけて、仕事場などで、人が議論するのを、見ていたらわかると思うのですが、議論する場合、つねに、「A or B」の姿勢の発想法の人は、議論をすると、喧嘩になりやすいのです。
逆に、「A and B」で、発想する人は、まず、喧嘩をしません。また、話をしていても、余裕が感じられ、心地いいものです。
しかし、これができるようになるには、かなりの人生経験と、教養が必要だと思います。
いろいろな戦争の議論にしても、テレビや雑誌、インターネット上などで、たくさんの人が、議論しますが、ほとんどが、「A or B」で考えて、発言しています。
「自分の意見とあなたの意見、どちらが正しいのか、白黒がつくまで、とことん、決着をつけよう!」
というような姿勢ですね。
これは、「喧嘩」、そして、「戦争」のもとです。
「アメリカとイラク、どちらが正しいのか、白黒つくまで、とことん、決着をつけよう!」
「キリスト教とイスラム教、どっちが正しいのか、白黒つくまで、とことん決着をつけよう!」
「与党と野党、どちらが正しいのか、白黒つくまで、とことん、決着をつけよう!」
「戦争か平和か、どちらが正しいのか、白黒つくまで、とことん、決着をつけよう!」
こういう姿勢と同じになってしまうのです。全て、「A or B」の発想です。
日本人は、本来、「A and B」で発想することが、うまい国民だと思います。英語を話す場合などでも、「YES」でもなく、「NO」でもない、「SO SO」という表現を、よく使います。
これは、「優柔不断」でもあるのですが、同時に、「思慮深く考えている行為」でも、あるのです。
「ガラスのコップ」というのが、手元にあれば、それを、眺めてみてください。
上から見れば、「丸」に見えます。横から見れば、「長方形」です。斜め上から見れば、「コップ」です。また、物質レベルで、判断すると、「固体」でもあります。また、「ガラス」でもあります。これを、英語で言うと、「Glass」です。
「丸」、「長方形」、「コップ」、「固体」、「ガラス」、「Glass」
これらは、言葉が違うだけで、全く同じものです。
「これは、丸だ!」、「いやいや、長方形だ!」、「いーや、コップだ!」、「違う、個体だ!」、「何言っているんだ、ガラスだ!」、「違う、Glassだ!」
人間がやっている議論の90%以上は、上記のような議論です。
本当に、優秀な人たちは、このようなことが、見抜けます。
あと、オマケで、もう一つの選択肢を、あげておきましょう。
「AかBか、もし迷ったら、この二つの中からは、選択しなくてもいい。」
という方法があります。
「迷う」という行為自体が、「大した問題」ではないから、生じる行為という考え方です。
人生において、本当に大事な問題というものは、そもそも、迷ったりしないものです。
だから、迷ったら、
「そんなことで、迷っているのは、時間がもったいない。もっと、楽しいワクワクすることをしよう!」
という選択肢があるということです。これも、素敵な姿勢です。
「下手な考え、休むに似たり」
「三十六計、逃げるにしかず」
などのことわざも、ありますね。
学校のテストにしても、
「そもそも、そのようなテストなど、受けなくてもいい。」
という選択肢や、
「そもそも、学校など、行かなくてもいい。」
という選択肢も、あるということです。(笑)
「戦争」の問題にしても、テレビや新聞、雑誌などを観たり、読んだりするのも、ともいいことなのですが、
「戦争のことなど、考えなくてもいい」
「戦争の特集など、見ないで、もっと楽しい記事を読む。」
「戦争の番組など観ずに、楽しいDVDを、借りてきて、友達とワクワクする。」
という選択肢も、あるということです。
全く考えないのも、不自然ですが、戦争の情報ばかりに接すると、いわゆる、「悪い想念」に同調してしまうという問題点もあります。
何か、問題が、起こったら、一度、「A or B」で考えるのを、やめて、「A and B」で、考えてみてくださいね。
きっと、その一見、「矛盾」しているように見える問題の中に、宇宙の真理を含んだ、「パラドックス」があったり、「陰と陽」の融合が、あったりすると、思いますよ。
または、そもそも、「そういう面倒なことは、考えない」という選択も、ありです。(笑)
以上
トーマ
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PS 「アセンション」という現象は、いろいろな要素が、あると思いますが、その中に、「陰陽の融合」もあると、思います。具体的には、「A and B」の思考法です。「陰か? 陽か?」と迷ったら、「陰と陽」を、選ぶということですね。
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