映画監督・舞台役者の三好冬馬です。


映画監督になる為には演技・演出の知識が

必要と思いアマチュア劇団の門を叩いて

舞台役者として歩き始めて30年以上。


さぬき映画祭シナリオコンクールで

大賞を受賞した事で念願の映画監督デビュー。


撮影自体は2024年4月のクランクインを

予定しておりますが…


現在はキャスト・スタッフ、地元の協力者などと

撮影に向けた準備を行なってます。






そんな中で今、監督として感じている事を

今日は話したいと思います。


先ずこの映画に関して、僕自身の目標として

単なる自主制作映画に在りがちな

低予算・人材不足などを理由に

ボランティア頼みの強行制作で

ただ映像化する事を目的とはしていません。


予算が足りないのであれば

制作資金を集める為に試行錯誤する。

人材が居なければ優秀な人材を育てる。


資金に関しては最近はクラウドファンディングなど

しっかりとしたコンセプトがあれば

共感する人とお金を集められる。


しかし、人材となると話は少しややこしい。

舞台や映画に於いて優秀な人材とは?


それは「プロフェショナル」な人材だからだ。


ボランティアで撮影に参加して貰っても

そこには残念ながら「アマチュアリズム」が

超えられない壁として行く手を阻むのだ。


では「プロフェショナル」とは何なのか?


僕が考える「プロフェショナル」とは…

結果にコミットできる事だと思っている。


舞台で言えば集客数あり、芝居の評価でる。

映画で言えば興行収入で在り、

様々な賞の受賞である。


「撮りたい物を撮る」

「好きな物を撮る」

「やりたい舞台をやる」

「好きな様に演じる」


これらは全て「アマチュアリズム」です。


本当に好きな物を好きな様に撮れる監督なんて

製作費の全てを担保出来る一握りの監督だけです。


スポンサーやプロダクションの意向を

汲みつつ如何にして撮り、評価を得られるか?

ほとんどの監督が苦心しているのだ。


興行収入や集客を度外視して

撮りたい映画ややりたい舞台をやるのは

究極のアマチュアリズムでしかない。


役者の演技で言うならば

脚本のストーリーや人物考察を無視して

やりたい様に如何に自分を美化して

演じる事しか出来ない役者は

正に大根役者と言った所だろう。


こうした役者と言うのは

数回舞台に立った経験があったり

何かの撮影に少しばかり出演しただけで

自分は「芝居」が出来ると勘違いしてるのだ。


だから、今回の僕の作品に於いての

キャスティングでは極力未経験者を

採用する事にしました。


脚本・台本の真意を理解せずに

勝手な解釈、自分に都合のいい解釈で

演じる大根役者よりも


徹底的に台本の行間や裏を説明して

人物考察について話し合い


その上でそのキャストが感じるままに演じて貰う。

その方が何倍もリアルで共感できる

芝居になると感じているのです。


勿論、まだ実際に演じてもらい

撮影を行った訳ではないので

上手くいくとは限りませんが…


少なくとも「アマチュアリズム」の役者に

「プロフェショナル」な演技を教えるよりは

絶対にやり易い筈だからです。


是非、今後のこの作品の進展を

これからも暖かく見守ってくださいね。


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