11月から手帳を新しくしたのですが、book listなるものがついているので読んだ本の記録を書き始めました。
28冊分が2ページ。
これを1年間で全部埋めるぞと思って始めたのですが、11月だけですでに6冊読了。
むむむ、この調子だとページが足りなくなりそうだな。
3年前からこの「ジブン手帳」を愛用してます。書くのが楽しくなる手帳です
で、前回書いた読書記録から5冊読みましたのでご紹介しようと思うのですが、ものすごーーーく濃い5冊となりました。
【あらすじ】
2013年10月、2人の老人が死んだ。
1人は大正8年生まれの94歳、もう1人はふたつ下の92歳だった。2人は互いに会ったこともなければ、お互いを意識したこともない。まったく別々の人生を歩み、まったく知らないままに同じ時期に亡くなった。
太平洋戦争(大東亜戦争)時、“輸送船の墓場"と称され、10万を超える日本兵が犠牲になったとされる「バシー海峡」。2人に共通するのは、この台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡に「強い思いを持っていたこと」だけである。1人は、バシー海峡で弟を喪ったアンパンマンの作者・やなせたかし。もう1人は、炎熱のバシー海峡を12日間も漂流して、奇跡の生還を遂げた中嶋秀次である。
異国の土となり、蒼い海原の底に沈んでいった大正生まれの男たちは、実に200万人にものぼる。隣り合わせの「生」と「死」の狭間で揺れ、最後まで自己犠牲を貫いた若者たち。「アンパンマン」に込められた想いと、彼らが「生きた時代」とはどのようなものだったのか。
“世紀のヒーロー"アンパンマンとは、いったい「誰」なのですか――?
私の感想
壮絶な戦争の記録が印象的な作品。
死があまりにも近い前線に進んで向かったのは勉強熱心な学生たちだった。
戦争による理不尽な生と死に直面した者は、たとえ生き延びることができても自分だけがなぜ生き残ったんだろうという念にかられる。
現在では知らない人は少ないであろうアンパンマン。
作者のやなせたかし氏の戦争体験(弟の戦死)とアンパンマンの作品誕生には深い繋がりがあったのだろう。
日本ではすんなり受け入れられた自己犠牲を描いた物語が諸外国ではなかなか受け入れられなかったというくだりを読み、なんだか納得した。
【あらすじ】
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。
アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。
内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。
なのに、自分は恵まれた生活を送っている。
そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。
けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける――
たとえ理解できなくても、愛することはできる。
世界を変えられないとしても、想うことはできる。
西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。
私の感想
シリアで生まれ、日本人とアメリカ人の元に養子に来たアイの物語。
恵まれた環境下に置かれれば置かれるほど自分はこんなに幸せでいるのに同じ時間に苦しんだり命を奪われている人がいることに注目してしまうアイ。
友人ミナと夫となったユウの存在。
そして解き放たれた。
これからは何にも縛られず、自由に生きたら良い。
そこにあなたは存在するのだから。
【あらすじ】
「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい登校できなくなった小学五年生の雪乃は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らし始める。仕事を諦めたくない母は東京に残ることになった。胸いっぱいに苦しさを抱えていても、雪乃は思いを吐き出すことができない。そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、長野の大自然、地元の人々、同級生大輝との出会いだった―。ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。そこを見つけるため、今いる場所に別れを告げるのは、決して逃げではない。居場所探しの物語。
私の感想
都会と田舎はそれぞれ良いところも悪いところもあるんだろう。
結局は合う合わないなのかもしれない。
都会の小学校が合わなかった小5の少女、雪乃。
突然田舎に引っ越したお父さんの行動力に助けられたのかもしれない。
曽祖母の豆がぎゅうぎゅうに詰まっているのとゆったり入ってる という説明に、なるほど!と思った。
後半の一番盛り上がる部分、「バイバイ、また明日なー」のところ、息子の中学受験の読解文で出て来た。
おっここ、知ってる!
しかしあの部分だけを切り取って登場人物の気持ちを考えるのは ……難しいな。
【あらすじ】
介助犬にならなかった、いと。けれど、その笑顔でみんなに幸せを運んでくれた。
日本でもやっと認知度が高まってきた「介助犬」。その候補犬でありながらキャリアチェンジした「いと」のその後を描く、心温まる物語。 -Amazon より
私の感想
介助犬を育てる人の思いと介助犬と共に暮らそうとする人の思い、両方が伝わってくる一冊だった。
子供達にもおすすめしたい一冊。
【あらすじ】
第二次世界大戦下のアウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男が、ある日、その列に並んでいた女性に恋をした――
「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間らしさと尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛と信念の物語。
私の感想
なんの罪もない人間がなぜここまでの経験をしなければならなかったのか。
そんな理不尽極まりない状況の中で愛する人を見つけ、「普通に」愛し合える生活を送ることを唯一の目標として生き延びようとする男の話。
最後まで読むとこれが実在する男性が語ったほぼノンフィクションであることに驚く。
何という歴史だろう。
私たちは彼の話を読まなくてはならない。
彼の壮絶なアウシュビッツでの出来事、そして祖国に帰ってからの信じられないような幸福を。
以上、私の読者記録でした
いつも私は読書メーターというサイト(アプリ)を使って読みたい本をメモしてます。
感想はそこに毎回付けているのをそのまま持ってきました。
本を読んで感想を書き込んだ後、同じ本を読んだ他の人たちの感想を読むのがまた楽しいんです
そして他の方達の感想から読みたい本がまたわんさか出てくるんですよね〜。
ちなみに今月号の雑誌、ダヴィンチは今年のおすすめ本リストがぎっちり載っていたので図書館でメモしまくってきました。
源ちゃん表紙だし![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/026.png)
インタビューもあるしー