さえこ照ラス [ 友井羊 ]
  ☆☆

沖縄の法律相談所の話でした。
沖縄ならではの問題がもりだくさんで、著者が「沖縄を舞台にしている」ことを強く意識していることがとても感じられる一冊でした。
そのため、沖縄だからこそ問題になることってこういうことなんだなぁと思って楽しめました。
ただ、あまりに沖縄が意識されすぎていて食べ物の説明などがちょっとくどく感じてしまいましたが。
沖縄って南国でのんびりしているイメージがありましたが、問題も山積みなんですね。

天空の救命室 [ 福田和代 ]
 

医療もの×自衛隊もの ってことで、絶対好みだろうなぁと思いながら一気に読みました。
途中で気が付いたのですが、先日同じく自衛隊もの「碧空のカノン」と同じ著者の作品でした。自衛隊ものといえば有川浩さんというイメージがあるのですが、この作者も自衛隊ものを書いているようですね~~。

防衛医大を卒業した医師の仕事ぶりが描かれていてとても興味深く読みました。
自衛隊内の病院勤務以外に、手腕を磨くために他の病院の救命室でも勤務したりしているなんて初めてしりました。
そして輸送機で運ぶ「空飛ぶICU」みたなユニットの存在がすごいなぁと感心しました。
そういう「へぇ~」「ほぉ~~」という物語前半に比べて後半は、あれ?そういう展開?? なんだか物語に一貫性が感じられないというか、特に天空の救命室に関係ない話題が盛りだくさんでちょっとついていけない感じがしたのが残念でした。
ラストの話なんて、この話題だけで一冊書いてよ! ってほど大事件じゃないですかっ!!   かなりアッサリ…(笑)
パイロットの鰐淵さんと内村氏の妹の今後が気になりますね。