三匹のおっさん三匹のおっさん

文藝春秋 2009-03-13
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星星星星

いやいや、期待以上に面白かったです。
3人のアラ還男性が集結してこっそりと近所の見回りに出て、それぞれ柔道や剣道、知能を使ってトラブルを解決するというストーリー。
キャラクターがたまらなくいいですね~。
おっさんたちもとてもいいですが、孫と娘のチョイ恋な感じがまたいい!

私は催眠商法にひっかかり続けるおばあさんを助けるために3人がお店に通ってどんなお店であるのか調べ、どうしてひっかかり続けるのかを探って地域で対策を考えるという章が一番印象に残りました。

こんなおっさんたち、各地域にいたらいいのにね。
こっそり活動しているというのもまたいいね。

ストーリーの途中で「毎日会う小さいよその子供に高齢者が善意でアメをあげようと思ったら『知らない人から食べ物をもらっちゃいけないと言われているから』と断られた。あやしき者と良い人の区別がつかないから全て悪者と思えということか。そういう地域の目こそ、小さな犯罪を防ぐ大事なつながりであるはずなのに…」というような内容の文があって、確かにそうだよね~と思いました。
住んでいる人、皆知り合いみたいな田舎ならいいけれど、都会じゃ怖いですものね。
でも「高齢者が『知らない人』『もしかしたら危険かもしれない人』と認識されたら蚊帳の外の人みたいな気分になり、小さな犯罪を見かけても見ぬふりをしてしまうのではないか」というような文を読んで、それもそうだ!と感じました。
自分の子供にどう教えるのか、悩みますね。


有川氏の本、面白いな~と感じたので、これからどんどん読んでみたいと思います☆

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