先週の水曜日、海と山と川に囲まれたこの小さな町は、局地的な線状降水帯に次々と襲われ続け、記録的な大雨となった。
 水曜日の昼間は国道が冠水して通行止めになり、床上浸水等の被害も多々あった。私の小さな家は高台にあり浸水の被害はなかったが、それでも一箇所窓際からの酷い雨漏りがあった。

 翌日の海。波も高く釣りどころではない。 


 土曜日、やっと波も収まり、雲の間から太陽が覗いた。


 すると、あれほど何の変化もなかった海に生命反応が戻ってきた。ハマチとシオが回遊しているのか、時折小さなナブラが見える。
 10分ほどの時合いだったが、投げる度に次々と当たってきて、ハマチ2匹と小さなシオをどうにか釣り上げた。
 遠くの方で最後にかけた魚はずっしりとした重量感があり、引きも強かったので慎重に寄せてきたが、この魚は波打ち際の大波をうまく利用し、最後の力を振り絞り、力強く反転した。
 そのとき一瞬で竿先が軽くなった。バレないよう竿を立て糸を張って注意していたのに、針が外れてしまった。残念。


 やっと晴れたので昼から近くの岸壁でちょい投げ。湾内はまだまだ水潮で、たくさんのゴミが浮き、濁りもあり、魚の気配が全くない。 


 岸壁キワキワの落とし込み釣りで、サンバソウ(石鯛の幼魚)を多数釣って楽しんだ。
 こんなに小さくても石鯛特有の当たり方をする。餌を咥えてゆっくり引っ張ったり、突然離したりするので、慎重に竿先を送り込んだりして走らせないと釣れないのだ。
 大きくなって、また磯で会おう。


 遠くで何かが流れている。



 何と、大きな木が立ったまま流れている。



 ハマチは45㎝と42㎝。シオは30㎝。


 当日はハマチの片身を刺身に。あとは冷蔵庫で一日寝かす。
 すだちをたくさん絞って、醤油もたっぷりと。コリコリとして美味い。


 翌日、昼食にパンとハマチのムニエル。(写真撮り忘れ)
 夜は、残りのハマチとシオで刺身定食。




 二年前の寂寞とした雨の公園。哀愁漂う秋の夕暮れに黄昏れる、痩せさらばえたかんたろう。


 あの頃、雨の日も雪の日も、私が来るのをただひたすら待ち続けていた。



 やっと、一緒に暮らせた。

 もう冷たい雨に打たれて淋しく震えなくても、何かに怯え、懸命に逃げ惑わなくてもいいのだ・・。


 よく、頑張った。


 よく、太った。


 おやすみ、かんたろう。

 いつの間にかもう、涼しい秋風が吹いている。