相変わらず私は意味のない日々を、猫と一緒に海辺の小さな町で、ひっそりと過ごしている。
今週、天気予報どおり、ついに強烈な寒波がやってきた。
この日の早朝は-2°C。海面から湯気が立ち上り、まるで温泉のようだった。水温は多分22°Cくらいある。遠くの島々が雲の上に浮き上がったように見える。
キーンと張りつめた冷たく澄んだ空気の中、それでも結構人はいた。
しかし魚の気配はなく、寒さに震えながら、登りゆく太陽の曙光を浴び、穏やかな海面に対峙しながらどの釣り人も静かに佇んだままだった。
もう少し歩いて、御利益のありそうなお寺にも立ち寄り、お賽銭を入れ再び、手を合わせ祈る。
いつものスーパに珍しく北海道産のウニがあったので、悩んで売り場を何周もしながら思い切って買った。
久々のウニ。口の中で甘くとろける。
本マグロより酸味が少なくあっさりと甘い。
全く違う食感と味わい。ご飯にもお酒にも合う。
魚ばかりなので、たまには中華、八宝菜。
以前釣った冷凍アオリイカをたくさん使って、CookDoで味付け。
別の日、切落とし牛が安かったので、昆布と鰹節で丁寧に出汁を取って、牛丼も作ってみた。
卵黄と混ぜて、熱々のご飯の上に。余りの美味さに思わず掻き込む。

贅沢し過ぎたので次の日はフィッシュソーセージの炒め物。レタスとマヨネーズで。
自家製ぬか漬けとちりめんじゃこも添えて。お茶漬けで締める。
寒波到来の厳しい寒さの中、遠赤外線ストーブの前から離れようとしない、かんたろう。
さすがに寒いのか、今週はずっと一緒の蒲団で寝ている。
去年の同じ頃、年の暮れにひとり淋しく公園で佇むかんたろう。
公園で過ごす厳冬は、想像を絶する生死がかかるほどの寒さと厳しさだっただろう。
よくぞ生きていてくれた。
今思い出すのは、
じっと見つめて訴えるその瞳に魅せられ、日々悶々と心を揺らし、一緒に暮らす夢のため、空き家を探し、準備していた慌ただしかった去年の年末の出来事。
そして、家族と仕事を失ったことに端を発する、私の寂寥とした中空の心をいくらかでも埋め戻してくれたその瞳の輝き。
今は、クッションに同化して、こんなに気持ちよさそうに丸くなって寝ている。
その姿を眺めていると、本当に連れてきてよかったという、しみじみとした充足感に包まれる。
おやすみ、かんたろう。
今夜も酷く底冷えがする。
寒いから蒲団の中へ入ってきて一緒に寝よう。















