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ミューステシネマ

好きな映画、音楽、演劇、本について記録しています。


時間のある時の、暇つぶしとして見て頂ければ幸いです。

角田光代さん作・短編集



「だれかのいとしいひと」を読みました。



誰かに昔、愛されていたひと。


誰かを昔、愛していたひと。


誰かを乗り越えて、進んでいくひと。


誰かを探して、過去に戻るひと。


色んなひとがいて、色んな過去があって、全ての人に当てはまるんじゃないかって本でした。



全ての物語が好きですが、海と凧が特に好きです。



“掘り返しているのは、凧じゃなく記憶”って文章が良い。


過去の自分は、どこにいったのだろう。そんなこと思ったりもするし、過去は過去でしかないけど、


その時に出会った人や、その時の自分がなければ、今の自分は全く違う自分になっていた。



そんなことを考えます。全て、自分の大切な一部なんですね。



面白い本だった。是非、読んでください。



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「スタンダードは面白くないんだよ」



テナーサックスを吹く人が言った言葉を、思い出した。



Jazzのスタンダードな曲を、私はあまり知らないけれど、



スタンダードこそ、面白ろいんじゃないかと、その時は生意気にも思ったりした。



「いつか王子様が」というスタンダードナンバーも、



マイルス・デイビスと、ビル・エヴァンスじゃ、使っている楽器が違う事を抜きにしても、全然違う曲に聞こえる。



そこが面白ろい所じゃないかと思っていたけど、



型破りな、新しいものに挑むのも大事ですよね。




最近、そんなことを考えさせられる出来事ばかり起こる。



発想の転換、アンチスタンダード。



マイルスとエヴァンスはどっちも好きだ。
そしてそして!
上野・東京国立博物館にて、特別展「写楽」を見てきました。



未だ多くの謎が残る江戸時代の浮世絵師・東洲斎写楽。



わずか10ヶ月の活動期間に描いた浮世絵作品と、同時期に活躍した歌麿や北斎らの浮世絵も楽しめる。


写楽が描いたのは、江戸時代の歌舞伎役者や関取たち。



歌舞伎の演目の役の姿で、現代でもよく聞く名前の役者たちが魅せる・睨む。



同じ役者を、写楽や他の絵師たちが描いたものが比較されていて、面白かった。


写楽のは繊細、細やかだなぁという印象でした。



にしても、写楽の正体が気になりますね。


色んな説があるようですが、有名な絵師が“東洲斎写楽”というペンネームを使って描いていた…という考えが、ロマンがあって好きです。


写楽展おすすめですよー。上野の美術館は、建物がモダンでクールな感じが素敵。