Bluetoothスピーカー界は今やレッドオーシャン。その中で登場した「Xiaomi Sound Pocket」は、圧倒的な低価格とパワフルな音量で市場をかき回している。ただし、音質に関しては一癖ある。この記事では、良い点も悪い点もすべてぶっちゃけてレビューしていく。
■製品スペック
• サイズ:約90×90×50mm
• 重さ:約200g
• 接続方式:Bluetooth 5.3
• バッテリー持続時間:約10時間
• 充電端子:USB-C
• スピーカー構成:モノラル(2台連携でステレオ再生可)
• 防水性能:IP67(風呂・アウトドアOK)
• 操作ボタン:再生/停止、音量上下、ペアリング
• 特徴:超小型、超軽量、ステレオペアリング対応
■音質と使用感:低音モンスター爆誕
最初に言っておく。**低音がデカすぎる。**まるでウーハーだけで構成されたスピーカーのようにズンズン鳴る。EDMやHIPHOPなら相性はいいが、J-POPや声メインのコンテンツは埋もれがち。
そして高音がこもっている。そのせいでボーカルの抜けが悪く、ハイハットやシンセのキラキラ感は鳴っている気配はするのに聞こえない。つまり、高音が聞こえづらい。
さらに起動音と電源オフ音が爆音。音量が変更できない仕様で、夜中に使うと精神的ダメージを負う。
とはいえ、この価格でこの音量、そしてステレオ再生・防水・Bluetooth 5.3搭載という構成は驚異的。価格破壊にもほどがある。ペアリングも一瞬。スマホと組み合わせれば、ちょっとした映画鑑賞用にも使える。
因みに今(2025/05/23)だとXiaomiのサイトに3000円OFFのクーポンがついている。安い。悔しい。
■Anker同価格帯との比較
• 音質バランス:Xiaomiは低音寄り、Ankerはフラット
• 音量:Xiaomiは爆音寄り、Ankerは標準的
• ステレオ対応:どちらも2台ペアでステレオ再生可能
• 起動音:Xiaomiは爆音固定、Ankerは控えめ
• 防水性能:Xiaomi IP67、Anker IPX7(実用上は同等)
• バッテリー持続時間:Xiaomi 約10時間、Anker 約15時間
• 携帯性:どちらもコンパクトだが、Xiaomiの方が軽い
• 操作性:どちらも直感的で迷わない
• 価格帯:どちらも3,000円台前半
■どんな人におすすめか
• コンパクトでも大音量なスピーカーを探している人
• 爆音と重低音を浴びたい人
• ステレオ再生を格安で試してみたい人
• アウトドアや風呂場で使いたい人
• 音質よりもコスパ重視な人
■まとめ
Xiaomi Sound Pocketは、音質にこだわらなければ最高にお買い得なスピーカーだ。低音ゴリ押しで高音はやや犠牲になっているが、その分「音のパワー」と「機能性」はズバ抜けている。
起動音や音のバランスなど細かい欠点はあるが、価格を考えればむしろよくここまで詰め込んだなという印象。爆音スピーカーを安く楽しみたい人には、強くおすすめできる1台である。