サイボーグ００９・新連載「太平洋の亡霊」

皆さん、おはこんです！！

サイボーグ００９・６０周年企画！！

またまた、新作発表ですね＾＾ｂ

今度は、漫画作品です！！

あのモノクロ版００９で放映された「第１６話　太平洋の亡霊」が

早瀬マサトさんの作画で甦ります＾＾ｂ

チャンピオンＲＥＤ　６月号（４月１９日発売）から連載開始です！！

これは楽しみだ！！

モノクロ００９は、「第１５話　悲劇の獣人」で原作を使い切ってしまい

新しいネタが必要だったのでしょうね。

１６話以降は、反戦ものが多くなります。

中でも、「第１６話　太平洋の亡霊」と「第２６話　平和の戦士は死なず」は

評価が高い作品です。

脚本の辻真先先生のお話だと

当時、モノクロ００９に対し、視聴者からの批判が多かったようです。

どうも、人がたくさん死ぬことについての批判だったようですが

辻先生としては、人が死ななかったら名作になるなんておかしいと言うことで

人の死の重さや、存在意義について、色々と考えられていたようです。

その結果、もう一度、戦争というテーマを深く描くことで

生と死について、命の在り方について発信したいと思ったのではないでしょうか？

その第一弾が、この「太平洋の亡霊」

これが放送されたのち、そういったクレームが減ったそうです。

物語としては、第2次世界大戦後、多くの人々の犠牲を払った戦争を過ちと認識し

人々は二度と過ちを犯さないと戦死者たちに約束したのに

大国は、その後も、武器開発を止めず、冷戦が続いている。

ならば、日本海軍を復活させて大国をこらしめてやろうという科学者がいたという話です。

そもそも思うのですが「過ちは繰り返さない」という言葉の主語は誰なのか？ということです。

原爆死没者慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい　過ちは繰り返しませぬから」のことでありますが

実は、この過ちを繰り返さないの主語は誰なのかということで、論争が起きていたんですね。

主語は、日本人なのか？米国人なのか？人類なのか？で揉め

最終的に、公式見解として「全人類」ということになったそうです。

この「太平洋の亡霊」におけるメッセージというのは

最後のギルモア博士の言葉に集約されており

「狂った悪魔は・・・平和の名を借りて戦争の準備を怠らぬ人間」

まさに、戦争をやめない人類に対する警鐘だったのだと思います。

しかし、これでは、問題提起だけで回収されていないということで

その後、第２６話「平和の戦士は死なず」（モノクロ版最終回）で、回収作業が行われました。

物語は核を所有する二つの国の話になり

一方の国には、世界平和を願っているネビラ少佐がいた。

彼は広島にいたのだが、帰国して核ミサイル発射の担当者となる。

そこで奇妙な人形の声を聞きます。

この人形こそ、「人間の闇」・黒い幽霊団を作り出した張本人になります。

こいつは、広島原爆の時も、ボタンを押した者の心に住み着いていたようです。

闇は、発射ボタンを押した者は、命令だからと言うことで簡単にボタンを押したと人間のことを笑います。

少佐は悩みます。

「いくら義務だからといって何千何万の人を犠牲にするのはおかしい！それが義務だというのなら何かが間違っている、何かが…！」

これが、すべての答えだと思いました。

広島・長崎原爆とて、そのボタンを押す人が

人として考えることが出来たら・・・。

原爆は落ちなかったかもしれない。

米軍のトップが指示を出しても

米軍兵士全員が断れば・・・。

それしか道はないと。

当時の製作スタッフは考えたのではないでしょうか？

国同士の争いが止めようがない以上

人間一人、一人が、スイッチを押さない人間になるしかない。

それなら可能かもしれない。

こんな世界だからこそ、一人一人が、周りに流されることなく

それぞれが、ぞれぞれの正義を貫き、正しく生きよ！！

これが、この２作品のメッセージだったのではないかと思います。

この２話は、石森原作ではありませんが

先生のマンガにも、米国兵と日本兵が無人島に落ち

そこでは、協力して生活し

最終的には友人になる話がありました。（時ヲスベル）

今回、どのような作品に仕上がるのか？

とても興味がありますし、楽しみです！！

サイボーグ００９・６０周年記念作品！！

アニメも来て欲しいなｗ