ドラゴンヘッド・望月峯太郎
2024年元旦に発生しました能登半島地震により
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、犠牲になられた方々に、謹んで哀悼の意を表します。
まだ余震が続く発災期の只中にありますが、ご家族を含めて、
まずは安全を確保されながら過ごすことと、
少しでも被害の拡大が抑えられることをお祈りいたします。
サトルは、実は石川県に半年ほど住んでおりました。
仕事で転勤してたのですが
穴水・七尾などは担当エリアであり
当時お世話になった方々がたくさんおります。
言葉の最後に「まっし」を使う方言が懐かしい。
皆様の安否を確認できませんが、無事をお祈りいたします。
ブログ休止ということを申しあげましたが
思うところありまして
やはり、何かを発信していきたいなという気持ちになっております。
まったく更新しないというのも何か違うかなと。
「できる範囲で被災者に想いを馳せながら、助けられることも同時にする。
その上でそれぞれがバランスをとりながら笑顔で生活を送ることが大切なんじゃないかな」というGACKT様に同意見であります。
ということで、最近読んだマンガを通じて
何か前向きになれる記事が書けたらと思っております。
昨年の12月30日に、たまたま古本屋で見つけたマンガ。
それが、望月峯太郎先生の「ドラゴンヘッド」です。
全10巻は、なんと!!300円で購入!!
昔読んだことがあると思ってたのですが、すっかり忘れていて(;^_^A
新鮮な気持ちで読むことが出来ました。
実は、望月先生については、サトルにとって思い入れのある漫画家さんでありまして
当時、SFマンガ誌「リュウ」を定期購読してたのですが
そこに、望月先生が初投稿した作品を見て、すごい!新人がいるもんだなと思った記憶があるのです!
この「望月みねたろう」という名前がずっと頭に残っていて
その後、連載デビューされた「バタアシ金魚」を読んで、さらに、お気に入りのマンガ家さんとなりました!
こういう面白い作品を描くんだなーと思いきや
突然、連載された「ドラゴンヘッド」は、ギャグなしのパニックもの!!
なんて、変幻自在な作家さんなんだろうと思いました。
さて、ドラゴンヘッド本編の内容について語ります。
突然、原因不明の震災が発生し
修学旅行から帰宅途中の主人公たちは
サバイバルな生活を強いることになります。
あらゆる情報網がなくなり、あらゆる統制者がいなくなり
無法地帯となった街では、物資を巡った争いが殺し合いにまで発展し
また、支配者となろうとする者。恐怖から宗教に走る者。
レイプ犯罪、窃盗などなど。
まさに、人間が獣と化して狂いだします。
「闇」と「恐怖」によって異常な行動を始める人間たち。
その中で、主人公たちは、どう生きるべきかを模索します。
「恐怖」に支配される人々。いじめられる恐怖を払拭するにはイジメる側になるしかないというようなセリフも出てきます。
しかし、本当の意味で「恐怖」を払拭するには、やはり、自分の心の中で、その恐怖に立ち向かうしかないのです!
物語に出てくる「おばさん」が、物語のテーマを方向づけしてくれます。
そんなハードな展開の中で、唯一、ほっこりさせてくれるのがヒロインの瀬戸さんの存在。
主人公のテル君の生きる支えになってくれます。
「恐怖」を感じない生き物は滅びると言います。しかし、その「恐怖」に打ち勝てない人生は、悲劇だと思います。
どうしたら、「恐怖」を払拭できるのか?それがメインテーマになっているのです。
闇の中に悪魔を想像すれば、そこは地獄へ変貌する。しかし・・・
闇の中に、「未来」を想像できれば、明るい光が差し込んでくる。
物語は、滅亡に向かって進んでいきますが
主人公・テルは、未来を想像することによって
滅亡の恐怖に立ち向かっていくところで物語は終わります。
同じ出来事が、身の上に起きた時
それを幸せなのか?不幸なのか?
それを決めるのは自分自身なんですよね。
要は、幸せになるのも、不幸になるのも・・・・自分次第ということ!!
ならば、幸せに生きていきたいですね^^b
それには、色々な不安や恐怖というものは
人間である以上、抱えて当たり前のもの
そんな重い荷物を、枕に変えて昼寝の道具に使うような
そんな生き方をしたいと思いました^^b
あ!これ、仮面ライダークウガのエンディング曲の歌詞から引用ね(;^_^A
望月峯太郎先生の作品に興味を持たれた方は
こんな望月本も最近発売されたので、ガイドブックとして読むのもアリかと思います^^b
でわでわ!!