ビッグコミックで「佐武と市」を読む理由!!
僕好きな「佐武と市捕物控」
僕は、古本屋などで
当時のビッグコミックが安く売っていれば
出来るだけ買うことにしています!
当時は、100円ですが、今は1000円を超えるものが多いですね。
その理由について???
まずは、版が大きい!!
やはり雑誌サイズのB5版は最強なのです!!
右の単行本は、愛蔵版と言われるA5サイズ!!
それでも一回り小さい!
文庫本サイズは、さらに、小さいのが分かります。
「佐武と市捕物控」は、物語を読むだけではなく
やはり、石森先生の「画」を見るマンガなので
B5サイズでしか、味わえない醍醐味があります!!
それでは、「第五十二話 針」を見ていきましょう!!
冒頭、いきなりの2色カラーで、針供養の各地の説明と
ハリセンボンのイラスト。
1枚めくると・・・
見開きで、市やんが、たくさんの敵を切りつけているシーンが?
一体、何が起きたのか?
例のシネスコのコマ割りです!!
2色カラーの赤で、血の表現が生々しい!!
目をやられた市やんの顔!!
血が凄まじい!!
なんか、鬼滅の天元さんみたいな模様になってますね(;^_^A
縦長のコマ割りで、つにラスボスと対峙!!
緊迫感を出しています!!
さあ!決着だーーー!!
市やんのまたの下から、敵を見せる!
これぞ!石森流アングル!!
そして、ページを開くと・・・
ここで、初めてタイトルの「針」が出てくる。
しかも、なんで、こんな戦いが起きているのか?
過去のシーンに遡っている。
「ひっ!」の一文字!
冒頭の数ページから、タイトルにたどり着くまでに
「このマンガ読んで良かった!」って
もう、満足しちゃってるんですよね!!
これが、単行本だと・・・・
いきなり、そっけない「針」のタイトル。
単行本では、扉絵というものが、すべてオミットされているんですね。
あの凄まじい、市やんの戦闘シーンも、モノクロだと
なんか、イマイチ(;^_^A
雑誌版でのタイトルシーンも・・・
この絵、突然、何???って感じです(;^_^A
まったく、雑誌本編での石森流の流れが、感じ取れない(;^_^A
誠に残念です(;^_^A
なので、「佐武と市」は全話読んだことがあるのですが
当時のビッグコミックで読むと
「これ、読んだことあったっけ?」というような
初めて読んだような錯覚に陥るのです。
ちなみに、この物語が気になった方へ
ネタバレですが
お屋敷のお嬢様の足袋に、一本の針が入っていたことから
女中のお静が疑われる物語なのです。
お静が、お屋敷を追い出されるところで、市やんと出会います。
去っていく、お静さん。
しかし、冒頭で市やんに襲い掛かった連中は
お静さんの恨みを晴らすために乗り込んできた
お静さんの兄さんたちだったのです。
お兄さんは、市やんに斬られました。
お静は、市やんに切られた兄の復讐のために
今度は、市やんを狙う!!
しかし、優しいお静さんは、市やんを斬ることはできず・・・
そもそも、兄さんの目が不自由になったのは自分のせいだと。
それも原因は・・・自分の「針遊び」で・・・。
そういうお話でした。
最後の1ページでは、またも、針供養の説明。
針によって生まれた、この物語の恨みつらみの感情を
供養しているようにも思えるラストシーンなのです。
これまた、素晴らしい物語でした!!
やはり、これを読んじゃうと
ビッグコミックの古本
買っちゃいますね^^
このシーンが、本当にカッコイイです!!
「佐武と市」のカラー完全版出て欲しいな\( 'ω')/
でわでわ!!