ビッグコミック版・佐武と市捕物控・作品リスト(完全版) | ☆SATOEMA萬画倶楽部☆

ビッグコミック版・佐武と市捕物控・作品リスト(完全版)

ついに「佐武と市捕物控」の

 

ビッグコミック版の作品リストが完成しました!!

 

以前にお見せした暫定版では

 

不明であった部分も判明し

 

これで、完全版になったと思います!!

 

 

「佐武と市捕物控」がすべて読めるのは

 

角川の全集のみになります。

 

現在は、WEBで巻別に購入することが出来ます!!

 

また、色々な出版社から単行本が出ていますが

 

残念ながら、すべてを網羅したものはありません。

 

 

 

一番、収録話数が多いのは、サンコミックス版です!!

 

「第2話 端午の節句」、「第16話 仏の村」、「第70話 人狼の蒼い夜」の

3話以外は読むことが出来ます!!

 

 

 

小学館文庫版もサンコミックスと同様の3話以外は収録されていますが

 

「佐武と市」という作品は、大判で石森先生の繊細な絵を楽しむものでもありますので

 

文庫サイズは、あまりお勧めしません。

 

 

秋田TOPコミックシリーズと講談社は、「仏の村」が収録されている点で評価できます。

 

 

 

また、小学館行業書シリーズは、A5版サイズの大判なので、

 

石ノ森タッチを堪能できます!!

 

 

今回は、リストを完全版にするために確認しなければならないことがありました!

 

それは、1971年10月25日号が第73話「屏風の女」なのに

 

1号とんだ、11月25日号が第74話「木枯らしが吹いて冬が来た」ということで

 

その間の11月10日号には、何が掲載されていたのかを検証することでした!!

 

ということで、当時のビッグコミックを購入しました!!

 

 

表紙はなんと、石森章太郎先生!!

 

そして、ページをめくると???

 

 

なんと!?こちらも、「第73話 屏風の女」

 

わかりました!!

 

要は、「第73話 屏風の女」は、前・後編に分かれていたわけですね!!

 

 

ページをめくると、途中から始まっていました!!

 

間違いないです!!

 

 

このお話は、ヒロインのみどりちゃん大活躍のお話でした!!

 

 

「佐武と市」の魅力は、捕物にはあらず

 

江戸の情緒をイメージで感じることにあると言われています。

 

石森章太郎という漫画家が、イメージを形にすることが出来る

 

数少ない作家だからこそ出来上がった作品とも言われています。

 

 

その一例として、今回は

 

単行本未収録の「仏の村」を紹介したいと思います!!

 

 

佐武と市の扉絵は、単行本の際に

 

ほとんどがオミットされているので貴重です!!

 

 

これが、最初の1ページ、そして・・・

 

次が、最後の1ページ!!

 

 

同じコマを順番を変えて創られているのに、お気づきでしょうか?

 

凄い手法ですね!

 

なので、今度は、2ページ目と最後から2ページ目を比較すると

 

 

今度は、同じ絵が反転しています!!

 

そして、描きこみの細かさ!!

 

 

たくさんの仏像が、恐怖感を表しています!!

 

 

このコマのセリフは

 

「わからねぇ」だけです!!

 

そーなんです!!

 

最初に言いましたが

 

この佐武と市は、繊細な石森先生の「絵」を、

 

そして、「線」を楽しむものなのです!!

 

なので、文庫はおすすめしません。

 

 

「佐武と市」の読み方としては

 

江戸の庶民の風俗習慣!

 

あるいは四季の移り変わり

 

これらを、五感で感じるのが

 

正しい楽しみ方なのです!!

 

 

このページを見て

 

焚火の炎が「パチパチッ!」と聞こえてきたら

 

もう、あなたは、「佐武と市」の世界に引きずり込まれているのです!!

 

 

僕のお気に入りの「佐武と市捕物控」

 

また、紹介していきたいと思います!!

 

よろしくお願いいたします。

 

 

でわでわ!!