再録・サイボーグ009(黙示編)第70話「黄金の三角地帯」 | ☆SATOEMA萬画倶楽部☆

再録・サイボーグ009(黙示編)第70話「黄金の三角地帯」

サイボーグ009(黙示編)第70話「黄金の三角地帯」

 

 

 

「よしっ!時間だ!!」

 

 

1979年

 

世界最大の麻薬密造遅滞「黄金の三角地帯」にある

 

ネオ・ブラックゴースト基地が大爆発を起こした。

 

 

 

 

「な・・なんだ?これはどうした?」

 

驚く新・黒い幽霊団の幹部スカール。

 

 

 

 

スカールは、一人戦闘機で脱出した。

 

「馬鹿者が!」

 

 

それを探知する003とギルモア博士。

 

「博士!脱出した者がいるわ。」

 

「あの方向だと、ゴビ砂漠か?」

 

「追いましょうか?」

 

「いや、わしら二人だけでは。」

 

 

 

 

「もしこの時に、すぐに追跡していれば

 

9人のサイボーグ戦士たちにとっては最後の戦いとなるはずの

 

神々との出会いがもう少し早くなっていたであろう。」

 

 

 

コミックスの一文を読みあげるサンジェルマン伯爵。

 

 

 

スカールの乗った戦闘機は

 

ゴビ砂漠にある新・黒い幽霊団の秘密基地に到着しようとしていた。

 

 

「総統閣下に報告せねば。」

 

基地に着陸しようとするスカール。

 

 

すると、目の前に、金色の羽が現れ

 

その中から、天使が出現する。

 

 

 

 

「これは!?」

 

破壊される戦闘機。

 

 

 

 

瀕死のスカールが機体から出てくるが・・・。

 

目の前に天使がいる。

 

 

 

 

「お前には、私のアバターとしての役割を担ってもらう。」

 

天使がスカールの肉体を取り込もうとしたとき

 

銃声が鳴り響いた。

 

 

「そこまでだ!」

 

9人のサイボーグ戦士が現れる。

 

 

 

 

「お前たち、生きていたのか?」

 

驚く天使。

 

 

「俺たちが生きていては、おかしいのか?」

 

天使の問いにハインリヒが答える。

 

 

「あの時、ピラミッドとともにタイムマシンはすべて破壊したはずなのに。

 

どうして、この時間へ?」

 

「あの時、お前が来ることはムッシュが予測済みだった。

 

僕たちは、UFOを1機だけ別の場所に隠していたのだ!」

 

今度は、ジョーが答える。

 

 

 

 

「そして、この場所にあんたが現れることは

 

サンジェルマン伯爵が教えてくれたんだよ。」

 

ジェットが得意気に言う。

 

 

「エンリル!お前が、エンキの行動を予測できるように

 

エンキも、お前の行動を予測できるのだよ。」

 

最後に、イワンが冷静に言い放った。

 

 

 

 

天使は、あたりにムッシュMの姿が見えないことに気づく。

 

「エンキはどこに隠れている?

 

まぁ、いい。どうせアバターの修理に時間がかかっているのだろう。

 

お前たちだけなら始末も早い。

 

ならば、お前たちを最後のステージへ連れて行ってやる。」

 

 

「最後のステージだと?」

 

ジョーが叫ぶ!

 

 

 

「フフフフ。」

 

天使が微笑むと、あたりの空間が歪みだした。

 

歪んだ空間に飲み込まれるゼロゼロナンバーサイボーグたち。

 

 

 

 

 

空間の歪みの先に見えたのは、イースター島だった。

 

「ここは、イースター島なのか?」

 

思わずジョーが叫んだ。

 

 

「そうだ!そして・・・この時間は

 

2021年7月19日、人類の歴史が途絶えた記念の日なのだ!」

 

 

 

 

そして、天使の周りが、急に輝き出すと

 

無数の光の戦士たちが出現する。

 

 

 

 

 

 

「これが、最後の相手か?」

 

「圧倒的な戦力差アルよ。」

 

おじけづく007たち。

 

 

 

 

さらに、光の戦士が増殖していく。

 

 

 

 

「どうしたサイボーグたちよ。

 

おじけづいたか?」

 

 

その言葉に対し

 

真っ先に立ち上がったのは

 

サイボーグ009=島村ジョーだった。

 

 

「ふざけるな!僕たちは、負けない!!

 

いや、負けることは許されない!

 

これは、人類の未来をかけた戦いなのだから!!

 

僕たちの勇気で、必ずこの戦いに勝つ!

 

みんな行くぞ!!」

 

 

009のかけ声と共に

 

サイボーグ戦士たちは、敵に向かっていった。

 

 

 

 

黄色いマフラーをなびかせて・・・。

 

 

第71話「聖戦」につづく