伊藤四郎さんの出番が終わってしまったぁぁ~

いきなり失礼しました
ついつい嘆きたくなる程もったいなかったので・・・。
昨日はNHK「平清盛」第二回放送日でした。
皆様はご覧になられましたか?
いよいよ松山ケンイチさんの登場でワクワク

初回から気迫漂う演技で、予想通り楽しめました。
何といっても彼の「眼力」には驚かされます

人の心をも射抜く程力強く、相手の度量をも越え
見据えたかと思えば、素直に感情を揺さぶられた時に
ふと見せる、曇りなき純粋な眼差し。
最も美しいと思った場面は、清盛が白河法皇に謁見し
自らの出生の真実を聞かされる場面で
産みの母の悲運や自身の運命・養父母の思いを
噛みしめ、うつむきながら涙を流す場面。
それまで、白河法皇の弱き御心持ちを見透かし、憎しみと
共に力強い心で相手を見つめていたかと思えば
自らの心の中に隠していた弱さを暴かれ、一転
押さえていた感情が溢れ出る。
この時、今まで拭えなかったが己のトラウマが、
うつむく彼の瞳からまつ毛をつたい一滴の涙となって
母の命が流れた地面へと落ちてゆく。
絶対権力への強い反発心と共に、実の父であるという存在から
憎むべき者でもあり、手に掛ける事の出来ない存在である故
自らの道理を貫く事が出来ないというジレンマ。
地面に付いた手を、思いと共に握りしめるシーン。
涙がまつ毛をつたい、落ちるシーン。
どちらも美しすぎて、息を呑むほどでした。
通常であれば、あれ程アップを多用し場面を構成するには
表現としてあまり面白味もくなってしまい、かなりのリスクと
なってしまうのですが、彼らの説得力のある演技があれば
撮る側としても、見逃したくない気持ちで一杯なのでしょう。
やはり個人的には「白河法皇(伊藤さん)と清盛(松山さん)の
業と欲のぶつかり合いが、も~っと見た~い 」と思うのです

あれだけ迫真に迫る演技対決は、見る者に興奮を与えるでしょう。
今回の照明やカメラワークは、かなり強い拘りが見え
「龍馬伝」の時よりも今回は、より高度な表現方法になっていて
次はどう駆使してくるのだろうか?など、毎回楽しみです。
撮影機器の発達によって、ものの影や空気感までも
風景の一部として表現する事が出来るようになってきている。
恐らく今回は、人の視線を意識したカメラワークだけではなく
更に人の見え方に近い映像を意識し、よりリアリティを与える様
撮影されている。
広角から急なアップの場面に移る場面では、わざと一瞬ピントを外し
人が同じ様に物を見る時に生じる、脳の画像処理力の一瞬の誤差をも
映像で表現する。
それによって、見る者が実際に現場に居て、あたかもその事実を
画面と同じ視線で見ている様な錯覚をおこさせる。
最近のハリウッドでも多様されている手法を、大胆にも高感度の
映像技術で表現してしまおうという、チャレンジ精神がすばらしいのだ。
絵画や画像に携わる全ての表現者の憧れである
「空気感や影を表現する」という事に思い切り挑戦できる。という事は
やはりスポンサーなどに縛られないNHKの懐の深さなのだろうか?
この様な、まだポピュラーではない凝った撮影方法は
映像知識や興味の無い方にとっては、違和感を与えてしまうだろう。
ましてや「NHK大河」という、日本中の老若男女が見る事になる作品では
撮影側の力量を問うような批判意見が出てしまう事もあるのだ。
しかし、映像表現に携わりたいという後世の若者達の為にも
こういった最新の技術を駆使し、より新しい表現方法を確立する事に
尽力される様、NHKさんには負けじ魂で頑張って欲しい。
うぅ~っ、また今回の内容も物書き口調になってしまった・・・

鍵っ子の一人っ子だったからか、家ではTVが友達だった私は
自他共に認めるテレビっ子。
こんなに語ってしまうのは、性分なのかもしれない。



