重たい重たい筆を少しだけ動かしている。
そんなタイミングで、色々と思う、思い出す事もなんだか重なって。
日付が変わって今日、父の誕生日。明日は母の誕生日。父は古希の節目。
ふと小学生の頃の事を思い出した。
酔わない限り言葉数は少なかった父。
でも、平日は横浜から板橋までの通い勤めをしながら、週末は私のサッカーの付き添いに早朝から付き合ってくれていた(これが中学まで続いていた)。
今更だが、とても私には出来そうもない。
母にはそれなりに怒られたし、一緒に謝らせてしまう事もそれなりにあった。
母の事で急に思い出した事がある。
友達の誕生日会に呼ばれて、プレゼントを買って参加したら、オレの選んだプレゼントが幼稚だったみたいで馬鹿にされて泣きながら帰った事がある。
その時に確か母は、相手を怒る事はせず、でももっと強い力で私の事を認めてくれた。恐らく言葉は少なかったはずだ。
仲の良かった友人達に、急に一斉に無視をされて孤立した時も同じだったと思う。
近くにいる
味方でいる
この2つを両親から貰って、支えられてきたのだと思う。
今度は今日の話。
スタジオ中に妻からLINEがあって、
どうやら娘が、少し前に保育園の友達から身体的な事で言われた事に傷付いていた様で、今日になって泣き出してしまったらしい。
娘が自分の中で抱えていたという事に、どうしようもないくらい胸が痛んだし、情けないが親としての未熟さを痛感した。
来年から小学生。きっともっといろんなやり場の無い悲しみや辛さがやってくるだろう。
自慢にもなれない、まぁ頼りない父親なのだが、改めて、
近くにいる
味方でいる
という事は伝え続けていかなければいけない。言葉でも、言葉以外でも。
自分がしてもらってきた様に。
by your side
数日前に書き殴っていたのがこの言葉だった。
意とせず繋がってしまった。
ならば大事にしながら筆を進めようと思う。