7月の最終週。
福島県南相馬市では、今年もまた、700年の歴史を持つ「相馬野馬追」が行われます。
2011年、この地域は東日本大震災で甚大な被害を被り、さらに福島第一原子力発電所事故により、多くの人が避難生活を余儀なくされました。
この年の「野馬追」は開催できないかと思われましたが、規模を縮小して開催にこぎつけ、翌2012年からは元の規模に戻して開催されています。
元に戻ったといっても、南相馬市とその近隣にはいまだに原発事故による避難区域が残っており、祭りの主役となる騎馬武者の中にも、避難先から来る人が多数います。
この「野馬追」、勇壮な騎馬武者たちの活躍が目立ちますが、実は地域の平穏と繁栄を祈る「神事」としての側面を持っています。
地域の復興も思うように進まない中、700年もの間領地を守り続けた相馬氏の心意気を示すとともに、この地域に平穏と繁栄が戻るように祈る、それが震災以降の「野馬追」の大きな意義だと思っています。
単身ではありますが、現地に赴いて、この地域のため、祈ってきます。
昨年のレポはこちら。
http://ameblo.jp/tom-i-logbook/theme2-10057146974.html