『NeoBallad』2ndアルバム『02~黄金の里~』レコ発ワンマン | とむりん Logbook

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『NeoBallad』とかけて、能年玲奈ちゃんと解く。


そのココロは…。


途絶える危機にあった伝統文化を一躍復活させた。



今年の流行語大賞候補筆頭の、「じぇじぇじぇ~」。

実はこれ、ほとんど死語だったのだそうです。ごく限られた地域の、しかも高齢者がわずかに使う程度で、とても能年玲奈ちゃんのような若い子が使うような言葉ではなかったとのこと。
それがNHK朝ドラ『あまちゃん』の大ヒットで、一気に日本全国誰でも使う、むしろ若い人の方がよく使う言葉になりました。



『NeoBallad』はヴォーカル若狭さちさんとドラム上領亘さんの2人ユニット。若狭さんの民謡と上領さんのテクノ・ニューウェーブをミックスし、新たな音楽の可能性を切り開いているアーティストです。


民謡というジャンルには、実は『NeoBallad』に出会う前にも触れたことがあります。そこで感じたことは、音楽としては魅力溢れるけれど、シチュエーションとしてはほとんど「絶滅危惧種」に近い、ということです。私が子供の頃、民謡といえばすでに「お年寄りがやるもの」でした。それからン十年、民謡は「お年寄りがやるもの」ですらなくなって、一部の人が努力して何とか命脈を保っている音楽文化となっている、という感を受けました。
伝承のために努力している人の中には若い人たちもいて、その一部にはロックなどの要素を取り入れたアレンジをする人たちもいましたが、正直、あまりうまくいっているようには思えませんでした。却って元の民謡の魅力を打ち消しているようにすら思えました。


上領亘さんは、ずっと民謡とは無縁の音楽の世界にいらした方で、世代的に、やはり若い頃には日本の伝統音楽に対してかなりの反感があったそうです。民謡という音楽の持つ魅力に気づいたのはつい最近だとのこと。
その上領さんが得意とする打ち込みと生ドラムの物凄いビート感の中で、若狭さんが幼少から歌ってきた民謡を歌う。全く異質なものが、互いにリスペクトしながらミックスすることによって、民謡が本来持っていた生命力を鮮明に見せるようになった。『Neo Ballad』の音楽を聴いているとそんなことを思います。
実際、『NeoBallad』が各地で演奏していると、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の方が共感してくれるのだそうです。



10日は『Neo Ballad』2NDアルバム『02~黄金の里~』レコ発ワンマン。1部・2部に分かれていて、2部はリリースパーティーだったのですが、こちらは事情により参加できず、「ライブだけ見られればいいか~」と、レコ発ライブのみ参加しました。



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東北民謡を中心に、名曲ばかりが入ったアルバム『02』。レコ発ワンマンではその収録曲を主体に、代表曲ばかりを歌う、非常に「濃い」ライブでした。


個人的に思い入れのあるのが福島県民謡「相馬盆唄」。ライブでは、地元で実際に踊られている盆踊りを簡素化した「振り」がつきます。相馬、といえば、一昨年の東日本大震災・福島第一原子力発電所事故により、今でも避難生活を余儀なくされている方々が多くいらっしゃる地域。『Neo Ballad』の唄が、地域の復興に励む人たちの元気になれば、と願ってやみません。
沖縄民謡「安里屋ユンタ」から福岡県民謡「炭坑節」、という締めも心に残りました。



『NeoBallad』ニューアルバム『02~黄金の里~』、発売中です。

全曲ダイジェスト動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=GIDqT6_OJQE&feature=youtu.be


このインタビューも面白いです!
http://www.youtube.com/watch?v=-clXN67fZFQ&feature=youtu.be