「173!」
チーム「川崎」のビー玉がここで尽きました。この瞬間、チーム「パドリスタ」の決勝進出が決定しました。
「ストリート甲子園」。2回戦、3回戦と進んでいくうちに闘いは激しさを増し、19日の準決勝第2試合はまれに見る死闘となりました。
12日に行われた準決勝第1試合は東京代表決定戦で、星野雄太さん、ふくろうさん、西村俊祐さんの「赤羽」チームが「北千住」チームを破り、すでに決勝進出を決めています。第2試合は埼玉代表「川越B」(「夢来-ゆらい-」「パステルカメレオン」「二人星」)、千葉代表「船橋A」(あざらしさん、「コンサイ」「NOPPIN NOPPIN」)、神奈川代表「川崎A」(浅羽由紀さん、待良(タイラ)さん、高橋涼子さん)の3チームの闘いでした。
「川越B」は「パドリスタ」と言った方がわかりやすいでしょう。
実は私、前の記事に書いた「ふくしまへおくる」というイベントに参加していたため、会場に着いたのが20:30頃。何とか投票だけはできたものの、ステージは全く見られませんでした。それでも、駆けつけてよかった、行かなかったら悔いが残っただろうと思っています。
会場の混雑ぶりからある程度予想はしていましたが、100票を超えてもなお脱落チームなしの激戦。111票で「船橋A」の箱が空になりました。このチームのことは残念ながらよくわからないのですが、相当な力のあるチームのようです。「スト甲」以外でもよく共演するようですので、今度見にいってみようと思います。
その後は去年の決勝の再現。「パドリスタ」と「川崎」の一騎打ちになったのですが、これが続く、続く。緊張のあまり、司会者が何度も数を間違えるほどでした。
そしてとうとう、173票目で「川崎」の箱が空に。
それぞれの想いが、この時、吹き出しました。私の位置からだとステージ全体を見渡せなかったのですが、「夢来」の健太さんが本気で泣いているのにはちょっと驚きました。あの、普段飄々として、物に動じない人が…。
昨年、決勝で「川崎」に敗れて以来、「夢来」の活動も忙しい中、「パドリスタ」としてもストリートやイベントライブなどで活動を重ねてきました。「パドリスタ」は6人ですから路上ができる場所も限られ、当然注意も受けやすく、移動を繰り返す日も少なくありませんでした。そんな想いがこみ上げたようです。
今回は敗れた「川崎」チームには、まず何よりも「ありがとう」と言いたいです。
浅羽由紀さん、待良くん、高橋涼子さん、いずれも心の奥底に響く力を持ったアーティストです。そんな音楽を聴かせてくれていることに、まず感謝、です。
このチームが「ストリート甲子園」に参加してくれたことにも感謝します。「川崎」の存在がなければ、このイベントのあり方自体、かなり変わってきたのではないかと私は思います。「パドリスタ」にしても、「川崎」のおかげで成長したといっても過言ではありません。
「パドリスタ」はこの1年「スト甲」に向けて努力を重ねてきた完成度の高いチームです。特に「夢来」の音楽は、聴く者の心の琴線に触れてくるもので、素晴らしいアーティストです。また、双方が150人以上の観客を集めたということは、どうしても来られなかったファンがどちらにも何十人かいたはずで、たまたま当日、「川崎」の方にそれが数人だけ多かった、ということになるでしょう。なので、負けたからといって全く恥にはなりませんし、謝る必要など全然ないと思います。
「川崎A」チームの3人は、いずれも「ラポール」所属で、ここには最近、スーパー20歳、「えみち」こと椛島恵美(カバシマ エミ)さんが加わりました。今回は敗れましたが、これで終わるチームではありません。今後の活動から目が離せません。
勝って決勝進出を決めた「パドリスタ」は、9月1日(土)渋谷「BOXX」にて、「赤羽」チームと対戦します。
会場は渋谷「BOXX」です。「Quarter Note」ではありません。御注意ください。また「Quarter Note」の予定表には「9月1日 日曜日」となっていますが、これは「土曜日」の間違いだそうです。
決勝で対戦する「赤羽」チームは、星野雄太さん、ふくろうさん、西村俊祐さんという人気・実力兼ね備えた男性ソロアーティスト3人の強力チームです。これまで85票前後で勝ち上がっているので数字的には「パドリスタ」優位に見えますが、「赤羽」も潜在力がどれくらいあるかわからず、まして決勝戦ですから、やはり予断を許しません。
9月1日、お時間のある方は、ぜひ渋谷「BOXX」まで。
開場16:50 開演17:40予定だそうです。
行き方はコチラ。
http://www.shibuyaboxx.com/map/