海の日、「帆船日本丸」総帆展帆、満船飾 | とむりん Logbook

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毎年「海の日」は、横浜の「帆船日本丸」が帆を広げる日。
ということで見に行きました。

「帆船日本丸」は昭和5年(1930)に建造、以来昭和59(1984)の引退まで54年間、僚船の「海王丸」とともに船員育成のため活躍してきました。引退後は横浜のみなとみらい公園に繋留、一般公開されています。現在、独立行政法人・航海訓練所で実習生育成にあたっているのは2代目の「日本丸」「階王丸」です。

「海の日」は「総帆展帆」(全部の帆を広げること)の他に「満船飾」(旗で船を飾ること)もあって、より壮観でした。

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ただ風が相当強く、安全確保のためそれぞれのマストの一番上と一番下の帆は少し広げられているだけでした。
それでも、カッコイイ。(^o^)

展帆中に乗船もしてきました。マストを真下から見るとこんな感じ。繋留されているとはいえ、風で結構揺れるのがわかりました。

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案内の方からは、船のコンパス(羅針盤)の中にはアルコールが入っていること、それを実習生のワルいヤツが抜き取って酒代わりに飲んでいた、という裏話も伺いました。
(どこにでもそういうヤツはいるもので…。(^^;))

船内の部屋も見学できます。
士官サロンのこのプレート、前から気に入っていました。今回もちゃんとありました。

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こう書かれています。

「…船乗りは生業として海に乗り出す。もともと、その道は栄達とかかわりを持たない。喜怒哀楽を外に、ときには生命をかけて、あえて船を進めなければならない。もしその道が困苦と危険とに閉ざされているだけなら、船乗りには救いはない。けれども、海は非情酷烈な試練の後に、身も心もとろかすばかりの優しさで船乗りを包む。すると船乗りは恨みつらみを忘れて、海の生きがいに胸をふくらませる。乗り越えた危険や困難が大きければ大きいほど解放感と満足感は深く、それが海との一体感に結びつく。これを何度も繰り返しているうちに、一体感は抜き難いものになる。それは現代的な意味でのレジャーから得られるものとは肌合いを異にする。…」

見るたび、人生もこんなものだよなぁ、と思います。


畳帆(ジョウハン・帆をたたむこと)作業も見てきました。皆さんボランティアで、女性も多いそうです。

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強風の中の高所作業、みんな慎重に、しかし怖がらずに作業されていました。
全員の息が合わないと、うまく作業が進まないのだそうです。


「帆船日本丸」、次の「総帆展帆」は8月5日(日)です。
詳しくはコチラ。
http://www.nippon-maru.or.jp/nipponmaru/saildrill.html