三回忌 | トムのブルース

トムのブルース

NO FUTUREな飼い主と、敏捷性に欠けているアビシニアン“トム”のブルース。トムさんは旅立ってしまったけれどブルースは鳴り続ける。

今日はトムさんの三回忌。やっぱり雨だ。

トムさんが旅立った日も、火葬に連れて行った日も、遺骨を引き取りに行った時も雨だった。

単純に梅雨だから確率高いってだけなんだろうけど、意味があるように結びつけてしまう。




未だにトムさんは僕の夢には出てこない。

なのについこの前彼女の夢に現れて、足にすりすりしてきたと言う。

なんでや……トムさん。


そう、彼女ともお付き合いして一年が経った。

コロナ禍真っ只中だったせいもあって大してどこかへ出かけたり出来てなかったので、今年は一緒に旅行にでも行けたらといいなと思う。

あと多分ご家族に会うイベントがあったりするかもしれない。

近所だし、会わずにいる方が不自然な感じになってきた。



トムさんと入れ替わるようにヨギちゃんが来てから2年。

ヨギちゃんも美しく育った。

遊びたい盛りで本棚から片っ端から本を落としたり、いろんな袋に穴を開けたりするのはかなり困るけれど。

一周忌の時にヨギちゃんが骨壷を落として青ざめたと書いていたが、その後2回ほど落とされてさすがに割れて新しい骨壷に遺骨を入れ替えた。







ルルちゃんとの関係は相変わらず付かず離れず。

でもたまにすごく仲が良い。



トムさんの毛と思い出が染み付いたキャットタワーはもうボロボロになってゴミが出まくるようになったので買い替えてしまった。




これを捨てる時もかなり辛かった。

年々部屋からトムさんが触れていたものが消えていく。

おそらくいずれこの部屋から引っ越す時も来るんだろうけど、それも想像するだけでつらい。


というわけで三回忌になってもトムさんが旅立ってしまった悲しみは全く変わらない。

そろそろ生まれ変わって会いに来て欲しい。