イザベラ・バードさん繋がりで、読みました。
イザベラ・バードさんが日本を旅行中(東京ー新潟ー東北ー北海道)に雇った通訳士(=伊藤鶴吉)さんを主人公にした小説(フィクション)です。1878年(明治11年)のこと。
せごどんの西南戦争が1877年なんですね!!
そして大久保利通の暗殺が1878年5月14日
イザベラ・バードさんの来日が5月20日横浜到着、6月から旅を開始・・・ もろかぶってますね。
そういう日本国内の政治状況も絡めた面白い小説でした。
イザベラ・バードさんの著書『日本奥地紀行』では「ito(伊藤さん)」のことが結構出てくるんです。
4か月も旅を共にしたんですからねえ。
『日本奥地紀行』はイザベラ・バードさんの見聞録なので彼女の立場で旅が進みますが、
この本はito(伊藤鶴吉)の立場で物語が進み、
途中から助っ人も加わって、「暗殺計画からイザベラさんを守る」という筋書きでした。
当時の「武士」について考えさせられましたね~。
『日本奥地紀行』を読んでから読むことをお勧めします。
それにしても『ジャーニー・ボーイ』というタイトルがよくない。
イザベラ・バードの通訳士の物語というのが、すぐに分かるようなタイトルが良かったのじゃないでしょうか。
伊藤鶴吉さんはこんな顔。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%B6%B4%E5%90%89
日本人英語通訳士の草分けですね。(1858-1913)
