図書館にあったので借りて読みました。

私は著者に会ったことがあります。
何を隠そう、大阪外大の大先輩なんです。
萩原遼さんは朝鮮語学科第一期生(1963年設置)です。

私が大学に入学した年(1984)の5月、語科の先輩たちと共に
韓国の光州事態(1980)に関連する行事をしたんですが、
萩原遼さんを大学に招いて講演をしていただきました。
当時「赤旗」の記者でいらっしゃいました。

私はまだ19歳☆=だったので、
萩原さんのような方とまともに会話できる知識もなければ
社交性もありませんでした。あまりに距離の遠い「先生」に思えました。

さて、この本
『朝鮮と私 旅のノート』(1995)
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%A8%E7%A7%81-%E6%97%85%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%8E%9F-%E9%81%BC/dp/4167260050

その10年後に出された本です。
赤旗を辞めてフリーになり、研究と取材の旅に出かけます。(ワシントン、モスクワ、北京など)
当時は朝鮮戦争でどっちが仕掛けたかもわかってなかった時代でした。
ワシントンの図書館に、北朝鮮から押収して来た資料があるそうです。
それらの解読…、膨大な量…。大変な作業だったと思います。かと思うと
旧ソ連に飛んで、金日成を知る人に会い、伝説の真偽を探る…。

非常に興味深く読みました。面白かったです。もっとワシントンでの生活が読みたかったです。
第三章では歴史的な証人と実際に会って話をしています。すごいです。。
萩原さんご自身が貴重な存在です。

第四章の和田春樹教授の部分は、いらなかったかなと思います。
弟五章もざっと読んだだけです。(共産党に関することなのであまり興味なし)

第一~第三章はお勧めです。

ワシントン図書館での研究成果については
『朝鮮戦争 金日成とマッカーサーの陰謀』(1993年)にまとめられたそうです。


1984年に箕面の大阪外大でお会いした時は赤旗の記者で、
その後1988年12月に退職されたんですね~。その後スキー三昧だったりフランスを旅したり
(各地に赤旗特派員がいて良いですね!)1989年から三年間ワシントンへ。

ふ~ん、そうなんだーと思います。
今の私と同じくらいの年ですからね…。私自身も今後の生き方について
考えたりするんですよね。


若い頃は苦学されていたのも初めて知りました。

今はどうされているのでしょう…。
(2015年までは探すことができました)

執筆された書物をさらに読んでみようと思います。