「トガニ(2011)」 ★★★★★ | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

去年の秋に韓国で話題になっていた映画なので気になっていました。
日曜日の朝にふさわしくないのはわかっていましたが、
明日の昼間は授業がないので(引きずってはいけないので…)思い切って見ました。

以下、ネタバレあり。
知りたくない方は見ないでください。




















児童に対する性虐待の重い内容なので、見るには覚悟が必要です。
2005年に実際に起こった事件だそうで、
2009年に人気作家のコン・ジヨンさんが小説を書き、2011年にこの映画が作られました。
このまま終わらせてはいけないというメッセ―ジが盛り込まれています。
(教師は執行猶予がついて、現在は復職しているとのことです。)


「トガニ」2011年 ★★★★★

ソウルから赴任した先生役の コン・ユ がいい。
構成や映像なども良い。(画面は一貫して暗いです。)
興味本位で作っているのじゃないとわかる。
主人公がハンサム、子役が美少年・美少女すぎるかな。
2時間と長いが長く感じませんでした。

正義が「不正腐敗・金・名誉欲」によってへし折られていくのですが、肉親まで取り込まれ
苦悩するコン・ユのこの表情。
イメージ 1

あらすじは単純ですが、映像化することの難しさを思うと、うまく作ってあると思います。
見ながら時折、民主化前の韓国を思い出したりしますが、時代背景は現在です。
メディアが取り上げてくれて良かった…。それがなければ起訴さえできなかっただろうから。
やっぱり半日くらいは重苦しさが残ってしまう映画でした・・・。
チョ・ソンモの歌「カシナム(棘のある木)」が劇中出てきます。


「トガニ」の意味
http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=97565
「狂乱のるつぼ」という時の「るつぼ」という意味で日本語では置き換えられますが
「狂乱・倒錯」を固有語で表現した題と考えればばいいと思います。

2012年夏に日本でも公開されるそうですが、題がどう訳されるか。
困ったときの英語の題?になるか。
それとも韓国語「トガニ」のままで行くか?(「グエムル」のように…)