昨日の夜、テレビのハングル講座を見ていたのですが、
「-ㄹ게요. 」が「~します。~するつもりです。」という訳になっていたんです。
以前、「-ㄹ게요. 」と「-ㄹ 거예요.」は、どう違うんですか?という質問を何人かにされたことがあって、
私としては、この二つをどうして混同するのかわからなかったのですが、
参考書に「~します。~するつもりです」という訳しかなかったとしたら、
なるほど混同するわけですね。
NHKハングル講座のテキストは買っていないので、
テキストにもっと詳しい解説が載っているのかもしれませんが、
テレビで見ていた限りでは
「하겠습니다.」に関連して
「할게요.」の練習がなされていました。
「-ㄹ게요.」は日常生活でとてもよく使う語尾です。
相手が目の前にいる状態で、「(私が)~しますからね。」とか「~しますね。」という意味です。
もちろん「(私が)~します。」というふうに訳にしても構いませんが、あくまでも
それまでの会話の流れがあった上で、
제가 할게요.
「(私が)~しますから。」あなたは休んでてください
「(私が)~しますね。」いいですよね?
「(私が)~しましょう」いいでしょう?とうニュアンスです。
それに対し「-ㄹ 거예요.」こそは、「~するつもりだ」とういう、
単純に自分の意思を語る表現です。相手がどうあろうと関係なく行われる意思表明です。
제가 할 거예요. 「私がします。」「私がするつもりです。」
このようなニュアンスを知らず「-ㄹ게요.」を 「~します、~するつもりです」だと理解した学習者は
無難に間違いなく使えるケースもありますが、いつもこれで使っていたら
不自然な表現になることもありえます。
いきなりこう言われたらどうですか?
저는 중국말을 공부할게요.
言った本人は「私は中国語を勉強するつもりです。」と言ったと思っています。
でもこれは完全に不自然ですね。
会話の流れ・・・たとえば、就職のために語学をしなければ!という話題で話していた中で
「あなたはロシア語、じゃあ私は」という流れで出てきた言葉ならOKですが、
いきなりは不自然ですよね~。
このような思い違いをしないためにも、「-ㄹ게요.」は
「~しますね。」とか「~しますからね」という訳で覚えた方がいいと思います。
他の単語にしてもそうですが、できるだけオールマイティで使える訳で覚えるのがいいですよ。
訳語の中でもその語のニュアンスをつかんでいるものを一つ覚える。
私は怠け者なので、一つ覚えたらオールマイティで使える訳語を、できるだけ選んできたように思います。