今週は月曜から土曜まで、谷町9丁目に通っています。
大阪国際交流センターで教師研修が開催されているのです。
2004年から毎年夏、東京、京都と開催され、今年は大阪に回ってきました。
朝9時から夕方5時まで。
ふだん家が仕事場の私には、これはかなりハードな行事です。
長い拘束時間と、あと
ここ十数年、通勤電車に乗るということがなかったので!
しかしお盆の週ということは、幸いでした。
朝8時台の阪急電車および地下鉄…。
ふだんなら他人と密着しまくりでギュウギュウ詰めなはず。
今週は人の多さは普段の半分くらい?
明日からはもっと少なくなるだろうと期待しています。
研修は、講義を聴くだけだから楽~。
いつもみたいに自分がリードしなければならなかったり
前に立って話すのではないから・・・。
一日3000円の受講料で、
すばらしい先生方の講義を4コマ(90分授業)受けられるのは
超ラッキーです。
今日は
「語基説1、2」
「訓民正音」
「文字と発音」の授業を受けました。
語基は東京外大の教え方です。
菅野先生の「朝鮮語を学ぼう」という本で、学生時代に
こんなんあるんだんあ~と名前だけ知ってましたが、
あらかじめ変化させた形を一つのまとまり(語基)で覚えようとする学習法です。
Ⅰ(語幹) -고
Ⅱ(語幹+으) -면
Ⅲ(語幹+아/어) -서
日本で売られている韓国語のテキストでもこれを採用しているものがあります。
NHKのハングル講座でも、先生によっては語基を使用しています。
私は大阪外大で、語基ではなく従来の方式で学んだので
語基はわかりませんが、
何かと話題になっているので、
語基がどんなものなのか、しっかり知っておくのも良いかなと思って選択しました。
一緒に授業を聞いている人は半数以上がネイティブだった?雰囲気。
講師の先生方は全国から20名ほどいらっしゃっていますが、
全体的に東京外大系列の方が多いですよね~。(学部卒・院卒)
大阪外大朝鮮語学科は20年前、「朝鮮語大辞典」の編纂ですっかり疲弊してしまっていたものね。
大阪外大朝鮮語学科出身の先生が、言語学の場に少ないのがちょっと寂しいです。
まあ、ほかのジャンルでご活躍されているのだと思います。
それから、余談ですが、
東京外大の野間先生が初日、オープニング講義をされましたが、
すっかりファンになってしまいました。^^
今までお名前と映像は拝見しておりましたものの、
本などを見て「なんか変わった人みたいだな~」と思うだけでした。
今回、講義を聴いてみて、実に感銘を受けました。
「ことばを学び=教えることを考える」「ことばを学ぶことの根拠はどこにあるのか」
心優しいお人柄が伝わってくるような内容でした。
HP見ると、芸術家の面もおありなんですね~。
講義も芸術的。計算されつくした演出。
「自らの授業をビデオにとって討論しなさい。それをせずして
授業をするなんて、私は怖くてできません。」とおっしゃっていました。