昔話です。
20年前に好きだった曲(民衆歌謡)。
在日歌手の李政美さんのテープを
擦り切れるほど聞いた。

作詞・作曲「キム・ミンギ」の歌です。
~工場のともし火より~
   

歌が流れるブログ、やっと見つけた。고맙습니다.
貼り換えました(2016)
https://www.youtube.com/watch?v=iPmRGVklFuk



「이 세상 어딘가에 イ セサン オディンガエ   この世の  どこかに」

이 세상 어딘가에 있을까 있을까
イ セサン オディンガエ イッスルカ イッスルカ 
この世のどこかにあるだろうか あるだろうか

분홍빛 고운 꿈나라
プノンピッ コウン クムナラ 
ばら色の美しい夢の国

행복만 가득한 나라
ヘンボンマン カドゥッカン ナラ 
幸せにあふれた国

하늘 빛 자동차 타고
ハヌルピッ チャドンチャ タゴ 
空色の自動車に乗って

나는 화사한 옷 입고
ナヌン ファサハン オディプコ
私は素敵なお洋服を着て

잘 생긴 머슴애가
チャル センギン モスメガ 
かっこいい男の子が (原文では「美男子の作男が^^」)

손짓하는 꿈의 나라
ソンチッタヌン クメナラ 
手をふる夢の国




이 세상 어디에도 없어요 정말 없어요
イ セサン オディエド オプソヨ チョンマル オプソヨ
この世のどこにもありやしないよ ありやしない

살며시 두 눈 떠봐요
サルミョッシ トゥ ヌン トバヨ
そっと両目をあけてみて

밤 하늘 바라봐요
パム ハヌル パラバヨ
夜空を見上げてみて

어두운 넓은 세상
オドゥウン ノルブン セサン
暗くて広い世の中

반짝이는 작은 별
パンチャギヌン チャグン ビョル
またたく小さな星

이 밤을 지키는 우리
イ パムル チキヌン ウリ
この夜を守っている私たち

힘겨운 공장의 밤
ヒムギョウン コンジャンエ パム
つらい工場の夜




고운 꿈 께어나면
コウン クム ケオナミョン 
美しい夢から覚めたら

아쉬운 마음뿐
アシウン マウムプン
残念な気持ちばかり

하지만 이젠 께어요
ハジマン イジェン ケオヨ
だけど今はわかる

온 세상이 파도와 같이
オン セサンイ パドワ ガッチ
世の中が波濤のように

큰 물결 몰아쳐온다
クン ムルキョル モラチョオンダ 
大きな波になって押し寄せてくる

너무도 가련한 우리
ノムド カリョナン ウリ
あまりにもか弱い私たち

손에 손 놓치지 말고
ソネ ソン ノッチジ マルゴ
手に手をとって離さないで

파도와 맞서 보아요
パドワ マッソ ボアヨ
波と闘ってみよう






‘女工哀史’のような「九老アリラン」という映画が1989年ですからね・・・。
実際、88年の留学時、私の隣の部屋に住んでいた学生さんは、
大学を休学して工場で働いていたし。
(虐げられた工場労働者のために、労働運動の組織化のために)

はっきり言って、日本の学生とは全く違う様相でした。
でもちょっと羨ましかった。

ある受講生が最近ドラマ「砂時計」を見て、
ほんの二十数年前である80年代に、韓国でこんなことがあったなんてビックリしました・・・
とおっしゃってましたが、本当にそうですよね。

ああ、労働運動していた学生さんは
今は運動からは足を洗って、公認会計士してます。頭良かったからな~。

また「九老公団」駅は、去年「クロ・デジタル団地」駅へと改名し、
新しいイメージへ。


*キム・ミンギのうたのテープ「공장의 불빛(工場のともし火)」は
 80年代、民主化運動の現場で広く歌われていましたが、
 当時の独裁政権下では当然禁止曲でした。
 2004年、25年ぶりに正式な音盤として発売されたそうです。