私事ですが、母が転倒して大腿骨頚部を骨折してしまい入院しました。
大腿骨頚部とは大腿骨が骨盤と連結する部分の細くなっているところです。
おととい手術を無事終えました。
大腿骨頚部骨折のことを、韓国語では、대퇴골경부골절 といいます。
漢字語そのままです。
私は大腿の[腿]の字の読み方だけ知りませんでした。퇴 と読むのですね。
(そういえば、つくりは[退職]퇴직の「退」の字だから類推も可能でした)
このように、韓国語と日本語は、同じ漢字語がとても多いので、
特に専門用語など、「そんな難しい言葉を良く知っているね~」とか言われることがありますが、
漢字語は逆に簡単なことがありますね。漢字の読みの組み合わせで、わかってしまうので。
ここが英語とは違うところです。
非常にラクです。
単語を覚える労力は、英語の半分以下ですむのでは?
ただ、漢字語で簡単だわーと思っていたら、たまに日本語と韓国語で違うことがあるので要注意、です。
大腿骨頚部骨折で起こりうる後遺症の一つである「偽関節」は、
韓国語では「仮関節」というようですね。
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以下、ネイバー百科事典より
「大腿骨頚部骨折」
노인에게 많이 일어나는 골절이며 젊은 사람에게는 드물다. 노인이 옆으로 넘어져서 허리를 부딪쳐, 일어서서 걷지 못하게 되었다면 일단은 이와 같은 골절을 생각해 보는 것이 상식이다. 젊은 사람에게는 매우 큰 외부의 힘이 가해지지 않는 한 이러한 골절은 일어나지 않는다.
高齢者によく起こる骨折で、若者にはまれである。高齢者が横に転倒して腰を打ち、起き上がれなかったり歩けなくなったら、まずはこの大腿骨頚部骨折を疑うのが常識だ。若者にはかなり強い外力が加わらない限り起こらない。
이 골절은 신체 여러 부분의 골절 중에서도 치료가 어려운 것의 하나인데, 특히 대퇴골두(大腿骨頭)에 가까이 붙어 있는 경부내측골(頸部內側骨)은 잘 낫지 않고, 가관절(假關節:골절부가 붙지 않고 언제나 흔들거리는 것)이 되기 쉬우며, 또한 골두가 회사골두(壞死骨頭)를 일으켜 똑바로 서지 못하게 된다.
大腿骨頚部骨折は身体の中でも最も治療の難しい箇所の一つである。特に大腿骨頭に近い部分にある「頚部内骨折」は予後が悪く、仮関節(骨折部がくっつかず、いつもグラグラすること)をおこしやすい。または骨頭が壊死し、まっすぐに立てなくなる。
치료는 다리를 잡아당겨서 뼈를 제자리에 맞추고 나서, 장기간 깁스로 고정한 후 그 다음의 치료법으로 좋은 결과를 얻는 수도 있지만, 내측골절(內側骨折)의 경우에는 실패하기 쉽다.
治療は足を引っ張って骨を元の位置に戻し、長期間ギブスで固定したあと、次の治療に移る(保存療法)。そうして良い結果を得ることもあるが、内側骨折の場合は失敗しやすい。
관혈적 요법(觀血的療法)으로서는 뼈를 맞춘 후에 금속의 못을 끼워 고정하는 방법이 있는데, 이때에는 흔히 골절수술(骨切手術)이나 골이식수술(骨移植手術)을 병용한다. 노인에게는 회사골두를 인공골두로 바꿔주는 조치를 취하는데 대개의 경우 어느 정도의 기능장애가 남는다.
観血的療法(保存療法でないもの)としては、骨のズレを直したあとでボルトで固定する方法がある。このときは骨折手術や骨頭移植手術を併用する。高齢者には壊死骨頭を人工骨頭に換える処置をとるが、たいていの場合、ある程度の機能障害が残る。
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母が入院してから
ネットで色々検索しまくりましたが、
高齢者の大腿骨頚部骨折の治療に関しては、
韓国よりも日本の方が進んでいるような印象を受けました。
ヤフーで検索すると実にたくさんの情報が出てきます。
総合検索では病院が発信している情報が出てくるし、
ブログで検索すると、同じような骨折をされたご本人、家族、
病院関係者(医者・看護士・リハビリ担当者・救急隊員)に至るまで、
さまざまな立場からこの骨折についての情報を得ることができました。
70代~90代の高齢者に多いこと
骨粗鬆症の関係で女性に多いこと。
特に12月に多いこと。
手術をしないと(骨がくっつくのを待っていると)長期臥床による痴呆や合併症のリスクが大きいこと。
負傷以前の体の状態によって、予後もさまざまなこと。
母は手術を受け骨にボルトを打ち、今はリハビリに入りました。
内側骨折ではなく外側で、骨頭も壊死していません。
また以前のようにスイスイと歩けるようになると信じています。
皆様も転倒にはくれぐれも気をつけて下さい。
【追記】
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≪2022,5≫
母はこの一回目の大腿骨骨折(2006年)が完全に治って元気になり、イタリア旅行を始めとし私と5,6年にわたって海外・国内旅行にでかけ活動的に過ごしました。が、2014年頃、反対側の足(二回目の)大腿骨頸部骨折のあと、転倒による手首の骨折や(それは完治したのですが)、2016年の骨粗鬆症により腰骨の圧迫骨折の後、認知症も出てきて、2021年に86歳で亡くなりました。火葬のあと、大腿骨頸部骨折の痕(左足ボルト、および、右足の人工骨頭)が出てきて、特に1回目の3本の釘(ボルト)が大腿骨に綺麗に打ち込まれているのを見て感動しました。火葬の後でも骨にしっかりと打ち込まれていたのです。まさに「いい仕事してますねえ」という感じでした。病院は、林間田園都市からバスでお見舞いに通ったので、橋本市民病院だったと思います。山のほうにあり当時新築に近かったです。