冬に食べる保存用のキムチを大量につけることを
「キムジャン(김장)」といいます。
大体11月~12月に行います。
今はいつでもスーパーでキムチが買えるため
漬けるキムチの量も、世間の関心も少なくなってきていますが、
それでもこの時期、多くの家庭でキムチをつけます。
1980年代までは「キムジャン・ボーナス」というものがあって、
「今年はキムジャン(のための)ボーナスがどのくらい支給されるか」
「今年の白菜や大根の値段はどれくらいか」というのが
この時期の主要関心事でした。
それほどキムジャンは生活の重要な一部だったのです。
今は以前ほど大規模にキムジャンをしなくなりました。
キムジャン・ボーナスという言葉も聞かなくなったようです。
(この間遊びに来てくれた韓国人のJさん(26才)は
キムジャン・ボーナスという言葉自体も知らなかった。
知識として知っているだけの私は「そうですか」と言うしかなかったのだが。
改めて調べるとキムジャン・ボーナスは確かに存在した。世代の差だったのね・・・。)
最近の若者はキムチをあまり食べなくなったとも聞きます。
若者の街を中心に各国料理の専門店が増えてきました。
(個人的にはスパゲティの店、創作ロールトンカツの店がお勧めです^^)
代わりに、キムチバーガーやキムチピザなど、
伝統食材を使ったフュージョン料理が生み出され、
予想外の好評を得ているそうです。
昔ながらの食べ物はこうやって形を変えて生き残るのでしょう。
(ハンギョレ新聞 2003.12.07の記事を参考にしました。)