今、話題になっている高校の「世界史」ですが、

私は大学の共通一次(今のセンター試験)で世界史を選択したので、

世界史をそれこそ鼻血がでる位まで勉強しました。

一番集中して勉強したのは世界史だったと思います。

ポイントだけまとめてもノート3冊くらいになりました。

古代から近代までのヨーロッパの国名や年号のすべて

古代から近代までの中国の王朝の名前や年号のすべて

あった出来事の数々、国と国との関係

何を聞かれても答えられるくらいに暗記しました。



それほど隅々まで、世界史の流れを理解し、暗記したのに、

朝鮮半島については、次の項目2つだけでOKだったのです。

1392年 李成桂
1910年 日韓併合

詳しい内容は試験に出ないからする必要もなく、

リセイケイ と ニッカンヘイゴウ という言葉と、年号の丸暗記だけでOKだったのです。



今から思えば、ノムハダ・・・と思います。

高校であんなに世界史を一生懸命勉強したのに、

朝鮮(韓国)に関しては、これっぽちしか覚えた記憶がないなんてヒドイと思います。

今、韓国語の講師をしていて、朝鮮半島を22年間ずっと関心を持って見てきて、

愛着を持っている今の私から見ると、これはあんまりです。



私は今も歴史は専門外ですが、

韓国語(朝鮮語)をするようになって少しずつ歴史の知識も得ました。

知ることができたのは良かったと思います。



でも普通の日本人は学校で習う機会もなく、

「お隣の国なのに知らない」という自覚はあっても、

そのまま暮らして行くというのが一般的ではないでしょうか。



せめて日本が関係している部分はもう少しページ数を割くとか、

試験に出るようにするとか。(朝鮮王朝末期の状況など)

今はどうなっているか知りませんが、

当時はあんまりだったと思います。




韓国ドラマを見ていて歴史物などを見るとわかりますが、

朝鮮半島ではずっと王が政治をしていたんだなあ・・・とか

そうすると日本で武士が政治をしていたのって、

結構、特異なことだったんじゃないかなあと思ったり。

(小・中学時代はそんなことには考えも及ばず、ただ与えれたまま暗記してましたが。)

同じアジアで隣国であり、面積も似通った朝鮮半島の歴史(できれば通史)を勉強することは、

日本の歴史に改めて興味を持つ視点にもなるはずです。






これは言語にもあてはまることで、

韓国語をやっていて、日本語について改めて考えるようになるというのは

皆さんもご存知のように、よくあることですね。

とても似ているので。

たまに違う点が出てくると、なぜ日本語はこう言うんだろうと

あらためて考えたりします。



文化に関してもそうで、

高校までは英語しか知らなかったので

欧米にはない文化=日本独特の文化というイメージで物事を見ていましたが、

結構朝鮮半島とは似通った文化があるので、

つまり、欧米にもなく、朝鮮半島にもない文化が日本独特の文化なのだと発見できます。

(お風呂の湯船に毎日つかるのは日本人くらいだとか)



朝鮮語(韓国語)と出会って22年半になりますが、

そんな発見をちょくちょくとして来た過程が

面白かったですね。