かなり長引いています。ほぼ連日トップニュース扱いで一週間が過ぎました。
大きな会社が関わっていたこともあり、
全国規模、史上最大の集団食中毒事態となりました。
原因をつきとめないまま給食を再開し、被害を拡大したことに対する非難。
大きなグループ会社の一つである、CJフードシステムの食品管理方法、
下請け・孫請けで目が行き届いていなかったことに対する反省。
今後は直営業者に委託すべしという法律の制定とそれに対する反発
(あまりにも現場を知らない・性急すぎる)、
給食会社のパートさんの大量失職、
学校給食中断によるお母さんの負担(お弁当作り)、
生徒の栄養不足(パンなどですませる)などなど
社会問題となっています。
ノルウィルス(韓国語ではノロ バイラス)が原因とされていますが、
どの食品が汚染されていたかは現在も特定できていません。
(上の写真は左が直営給食業者、右が委託給食業者。
直営業者の方が新鮮で美味しいけれど、少し高く学校負担も大きくなるとのことです。)
最新のニュース映像(6月30日朝のKBSニュース)
(放送の訳) 以下の映像は既に終了しました。ニュースなので変わるのも早いです。
食中毒で被害を被った生徒は3,300人に上る勢いです。史上例をみない今回の事故は、生徒や保護者たちに大きな影響を与えています。特に共働き家庭や低所得者層などでは、時間的にも経済的にも毎回お弁当を作るのは容易なことではありません。学校給食が中断されてからの様子を取材してみました。
(レポート)
生徒たちは自分の家のご飯を食べられるとう点を肯定的にとらえていました。しかし、弁当を2食分、3食分持ち歩かなければならないことは大変だと訴えています。(訳者注:韓国では学生は、朝早くから夜遅くまで図書館で勉強したりする。そのため複数食、必要なのだと思われる。)
また、弁当を準備できない生徒が一クラスに5,6人いることから、早く給食が再開されればいいという雰囲気でした。すっかり変わってしまった昼食風景を見てみましょう。
― ― ― ― ―
朝早くからあわただしい台所。
給食が中断されてからというもの、高校2年生のミンジュ家の朝はさながら時間との闘いだ。共働きをしている母親にとって、出勤時間に追われる中でのお弁当作りは大きな負担となっている。
母親:専業主婦のお母さんとは違うので大変ですよ。やることが倍になった感じです。朝起きたら今日は何のおかずでお弁当を作ろうかと悩まなければならないし、スーパーで買ったおかずをお弁当に入れることもあります。そんなときは少し胸が痛みますね。
今まで遠足の時以外、お弁当を持って行ったことがなかったミンジュにとって、母親の作ってくれるお弁当は嫌ではない。だが忙しくさせてすまない気持ちもする。
(訳者注)日本はお弁当の文化が発達していると感じます。韓国では普段はお弁当をつくりません。会社員のOLも学生も。コンビニ弁当なんてあまりないし(三角おにぎりは普及しているが)、お弁当屋さんは最近はあることはありますが、その文化自体、日本からの輸入というイメージです。たぶん小さくかわいく繊細に作り上げることが得意な日本の文化と、大陸的でおおらかで皆一緒に食べるのを好む韓国との文化の差でしょう。
ミンジュ(高校2年):お母さんがお弁当を作ってくれるのはいいんだけど、ちょっと申し訳ない気もします。お母さんも出勤の準備をしなければいけないのに、私たちのために頑張ってくれているの見ると…。
― ― ― ― ―
共働きでなくても、お弁当作りは大きな負担になっているようだ。
午前中に校門にかけつける母親の姿が目につく。
母親1:朝寝坊してしまって、お弁当が間に合わなくて今持ってきたんです。
母親2:大変ですよ。私は自営業なんですが、お弁当を作る時間がなくて。
こうやってでもお弁当を食べられる生徒はまだ幸せな方だ。お弁当を持って来てない生徒もクラスに5,6人はいる。
(以下の訳はまた今度・・・ )