鏑木清方記念美術館と吉兆庵美術館 | あおきゅーのぶらぶらアートブログ。

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展覧会の感想、美術館を巡る旅について、アートを本音でゆる~く綴るブログ。

逗子駅から電車で一駅、鎌倉駅に降り立ち、小町通りにやって来ました。
 
鶴岡八幡宮まで続く商店街として多くの観光客で賑う小町通りには、
実は美術館があります。
 

 
その一つが鎌倉市鏑木清方記念美術館
 
 
正確に言うと、小町通りからやや外れた場所に位置している為、
小町通りの喧騒が嘘の様に静かな美術館です。
 
 
鎌倉市鏑木清方記念美術館は近代日本画の巨匠、鏑木清方の旧居を美術館にした美術館で、1998年に開館した美術館。

この前に訪れた葉山の山口蓬春記念館と同様、建築家の吉田五十八による設計の家系の美術館です。

 

 

現在開催中の展覧会が“水野年方没後110年 清方、紡がれる美の系譜-師から弟”

《会期2018/12/1-2019/1/14》
 
 
今回の展覧会は鏑木清方とその師である水野年方の作品、
そして、その関連作品を展示するという展覧会。
 
 一通り展覧会見たんですが、やっぱりこの手の日本画の美術館って、ぶっちゃけちょっと地味ですよね。
 
そもそも近代以降の美術って、西洋画に限らず
日本画も、それまでの常識を覆す様な革新性を持ったものがほとんどだと思うのですが、どうにも落ち着き過ぎた雰囲気になっちゃうんですよね。

まぁ、とは言え作品をのんびりと鑑賞出来るのはいい事です。



さてさて、続いて訪れたのは鎌倉・吉兆庵美術館

 

 

鎌倉・吉兆庵美術館は和菓子の製造・販売を行う会社、吉兆庵のコレクションを展示する美術館で、

鎌倉の小町通りと、岡山駅の近くにそれぞれ美術館があり、

そのコレクションは北大路魯山人宮川香山備前焼などを展示しています。

 

 
その為、美術館の壁にはでかでかと魯山人持ってますアピールがされています。
 
 
で、現在開催されている展覧会が、“備前焼の魅力”
《会期2018/9/29-2019/1/13》
 
 
早速美術館に入ると・・・

って言うか建物はほぼお菓子屋ですね。

裏手の方に美術館への入り口がありますが、受付には誰もいません。
 
受付に備え付けられた居酒屋やファミレスで注文する際に押す呼び出しベルを押すと、
 
 
しばらくするとお店からスタッフの方がやって来てくれました。
 
ちなみにこちらの入館チケットですが、岡山・吉兆庵美術館と共通のチケットでして、
1枚で2度楽しめる訳ですね。
 
う~ん、でも鎌倉と岡山、両方に行く人どれだけいるかなぁ。
そう考えると入館料600円は規模の割に高い様な。
 
だったらお店で販売してる和菓子の賞味期限が近いのとかくれた方が普通の人は嬉しいと思いますけどね。
 
まぁ、わがまま言ってないで取り合えず美術館の中へ。
 
ありゃー、小町通りやこちらのお店の賑わいがウソの様に貸し切りですねぇ。
 
 展示室は1階から3階までありますが、コンパクトな美術館です。

展示品は美術館の外の垂れ幕通り、魯山人の焼き物や、今回の展覧会のテーマの備前焼が中心。

展示解説も自前のコレクションだけあって分かりやすくてGoodです。

最初は解説をあまり読まず作品をプラプラと眺め、次に解説に書かれた内容をなぞる様に鑑賞したのですが、
解説を読む前は、何となくキレイだなぁ、カッコいいなぁくらいしか思わなかったものが解説を読んだ後だとそれぞれの作品事に見るポイントが掴めるので、焼き物に疎い僕の様な人でも楽しめると思います。



コンパクトな美術館ではありますが、アピールの仕方を変えたらもっと集客出来ると思うんですけどねぇ。

美術館を出るまで終始貸切なのは勿体ない気がしてしまいました。