私の住む長崎県西彼長与町は長崎市の隣のベッドタウンです。

 ミカン生産農家が多く、住まいの環境も農園など自然に恵まれた古里です。移住者も多く、きれいな環境を守る意識も他市町村以上に高いのでは、と自負しています。

 

 そんな土地柄からか、町挙げてゴミ減量と資源保護を目的とした家庭ごみの分別収集に熱心に取り組んでいます。やっかいな「粗大ごみ」についても夏冬の年2回、収集に取り組んできましたが、その最終回が16日の日曜日に早朝から実施されました。

 「粗大ごみ」とは、タンスや机、いす、扇風機、ソファーや布団など大型の家庭用品、自転車やバットやゴルフクラブなどです。白物家電やパソコン類、農業用機械やタイヤ、ボンベ類、オイル缶などは含めません。

 自治会長、副会長をはじめ、自治会評議員ら8人の計10人ほどが手分けして、早朝から夕方まで持ち込まれるゴミ類の仕分けなど世話をしました。会長・副会長は翌日の業者の回収にも立ち合い、緊張の二日間のようでした。お疲れ様でした。

 

 ゴミの仕分けはベテランでないと難しく大変です。「粗大」に適合しない「燃えないゴミ」類が往々にして持ち込まれます。さらにホースやロープ、トタンなど農・工業用品も誤って出されます。ソファーに鋼製骨格がある場合は、とりあえず私たちで解体、鋼部分と布・木の部分を仕分けして、それぞれの置き場に改めて置き換えます。と、随分簡単に説明しましたが、私には判別がつかず、ベテランの役員の方々にお願いするばかりでした。

 

 ことほど左様に手間暇かかる粗大ごみ収集活動でしたが、これで終了です。長与町役場の担当職員に聞いたところ、関係書類は残っていなかったのですが、平成5年11月の町広報に〝粗大ごみ〟収集予告の初出記事が見られることから、町の粗大ごみ収集はこの年からでは、とのこと。とすると開始からほぼ30年。自治会長さんらには本当にお疲れ様でした。

 これからは長与、時津両町の組合が運営する斎藤郷にある「クリーンパーク長与」(板ノ浦公園手前)に個々人が有料で持ち込むことになります。これはこれで大変になるでしょう。左写真奥に布団類も金属類(左写真)